ロイ・ジョーンズJr.が言及

　25日に行われたボクシングのWBC＆WBO世界スーパーバンタム級（55.3キロ以下）タイトルマッチ12回戦で、挑戦者の井上尚弥（大橋）が2団体統一王者スティーブン・フルトン（米国）に8回TKO勝ちで4階級制覇を達成した。続いて29日（日本時間30日）には米ネバダ州・ラスベガスで世界ウェルター級4団体統一戦、テレンス・クロフォード（米国）―エロール・スペンスJr.（米国）のビッグマッチが行われる。井上をすでにパウンド・フォー・パウンド（PFP）の1位に推す声も根強い中、かつてPFP最強王者だった元4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.も言及。今回のクロフォード―スペンスJr.戦の勝者が1位と見解を述べた。

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　米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeチャンネルでは、クロフォード―スペンスJr.戦を前にジョーンズJr.はクロフォード―スペンスJr.戦を前に公の舞台に姿を現した様子を公開。「この試合の勝者かイノウエかどちらがPFP1位？」と問われると「この試合（クロフォード―スペンスJr.戦）の勝者がPFP1位」と断言し、さらに「でもイノウエは僅差の2位だ」と添えた。試合についても「50:50の試合だ」と五分五分の戦いとみた。

　井上がフルトン戦で4階級制覇を達成して以降、早くもPFP1位に抜擢する海外メディアもあり、ともに無敗王者でPFP上位でもあるクロフォード―スペンスJr.の勝者とどちらがPFP1位になるのかが話題になっている。かつて自身もPFP最強王者に長く君臨し、ボクシング界を席巻したジョーンズJr.は、地元・米国の興行を盛り上げる意図があるのかもしれないが、クロフォード―スペンスJr.戦を優先している様子。ただ、井上についても「僅差の2位」としており、ボクシング界トップ級とみていることは間違いない。果たして、クロフォード―スペンスJr.戦はどんな結末を迎えるのか、注目のファイトとなりそうだ。