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「賞金1億円も超えたい」 35歳で未だNo.1飛ばし屋、4勝目を支えた穴井詩の「欲望」

女子ゴルフの国内ツアー・ヤマハレディースオープン葛城は2日、静岡・葛城GC山名C(6480ヤード、パー72)で最終日が行われ、穴井詩(らら、GOLF5)が2019年8月以来のツアー通算4勝目を飾った。3打差5位で出て4バーディー、2ボギーの70で回り、通算9アンダーで並んだささきしょうこ(日本触媒)とのプレーオフを2ホール目で制す逆転勝ち。プロ16年目を迎える35歳は、底知れないモチベーションを明かした。

両手をあげて笑顔でカメラにポーズを取る穴井詩【写真:Getty Images】
両手をあげて笑顔でカメラにポーズを取る穴井詩【写真:Getty Images】

ヤマハレディースオープン葛城最終日

 女子ゴルフの国内ツアー・ヤマハレディースオープン葛城は2日、静岡・葛城GC山名C(6480ヤード、パー72)で最終日が行われ、穴井詩(らら、GOLF5)が2019年8月以来のツアー通算4勝目を飾った。3打差5位で出て4バーディー、2ボギーの70で回り、通算9アンダーで並んだささきしょうこ(日本触媒)とのプレーオフを2ホール目で制す逆転勝ち。プロ16年目を迎える35歳は、底知れないモチベーションを明かした。


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 穴井の腕には渾身の力が込められた。プレーオフ2ホール目。パーだったささきに対し、1メートル半の下りバーディーパットを慎重に流し込んだ。重圧から解き放たれ、右拳で何度もガッツポーズ。白い歯をこぼし、ささきとハグを交わした。「まだ夢じゃないかと思うくらい実感がない。オフにやってきたことが結果として表れたのかなと思って嬉しいです」。3年7か月ぶりの4勝目を喜んだ。

「ウィニングパットの瞬間はこのまま3ホール目に行きたくない、ここで決めようと思ってしっかり打った。パットのタッチが合わなかったけど、耐え忍んだ。(優勝争いだったが)それどこではなく耐え忍んでいた」

 2つ伸ばして単独トップでホールアウト。最終組のささきに並ばれ、18番パー5でのプレーオフに突入した。1ホール目は第1打を曲げてテレビ塔に当たるハプニング。しかし、跳ね返ってきて事なきを得た。「緊張して右にすっぽ抜けて、あれで終わったと思った。跳ね返ってよかった」。2ホール目はグリーン左バンカーから寄せてバーディーだった。

 2012年に賞金ランク46位で初めてシード権(50位以内)を獲得。最後に優勝した19年に自己最高の同7位に入り、メルセデス・ランキング42位だった昨季まで10季連続保持するなどシード常連だ。

 昨季のドライバー平均飛距離は257.49ヤードで全体1位。この日の正規の5、15番のパー5はともに2オン狙い。グリーンを外したが、アプローチで寄せてしっかり伸ばしていった。ツアー屈指の飛ばし屋として長く活躍している。

「去年はティーショットのコントロールに苦しんだ。体は去年よりだいぶいい感じでシーズンに入れた。あとは技術。原動力はやっぱりもっとうまくなりたいという気持ちしかないと思う。全然終わりが見えない。なくしたいところもまだまだあるので。全て必要。スイングも綺麗にして無駄をなくしたい。今週もパットが課題だった。距離感です。上りをしっかり打てない心の弱さがある」

 前回優勝した19年は、年間獲得賞金で「1億円超えたい」と話していたが、同年の8697万8534円が過去最高。「複数回優勝をしたことがないので、あと何回かしたいなと思います。1億円も超えたいです。メジャーも獲りたいです。欲望しかないです」。モチベーションは底知れない。

 一方、年間女王に関しては「冷静に考えるとそこまでの力はない」と謙虚。「でも、複数回優勝はゴルフ人生でしたい。あとはメジャーは獲りたい。(引退は)体が限界になったら。そうならないようにトレーニング、ケアを頑張りたい」。クラブを置くのはかなり先になりそうだ。

(THE ANSWER編集部)




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