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韓国GKの“日本流出”に懸念 Jリーグ来季5人、母国紙「Kリーグの悪循環の要素になる」

サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はアルゼンチンの36年ぶり3回目の優勝で幕を閉じた。大会序盤にはアジア旋風が吹き荒れ、日本、韓国、オーストラリアの3か国が16強入り。韓国は2010年南アフリカ大会以来3大会ぶりのグループリーグ突破で沸いたが、国内メディアはGKの“日本流出”について問題提起。強化面におけるプラス効果を示す一方で、競争力の低下を懸念している。

カタールW杯に代表で選出されたソン・ボムグン(中央)も来季からJ1湘南に移籍【写真:Getty Images】
カタールW杯に代表で選出されたソン・ボムグン(中央)も来季からJ1湘南に移籍【写真:Getty Images】

3大会ぶりにW杯16強入りを果たした韓国

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)はアルゼンチンの36年ぶり3回目の優勝で幕を閉じた。大会序盤にはアジア旋風が吹き荒れ、日本、韓国、オーストラリアの3か国が16強入り。韓国は2010年南アフリカ大会以来3大会ぶりのグループリーグ突破で沸いたが、国内メディアはGKの“日本流出”について問題提起。強化面におけるプラス効果を示す一方で、競争力の低下を懸念している。


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 H組最終戦となったポルトガル戦の後半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを決めて、劇的な16強入りを果たした韓国。盛り上がりを見せた中で、韓国紙「スポーツ朝鮮」は「Jリーグだけで5人、中東1人、GKの流出このままでいいのか?」との見出しで、GKにスポットを当てた記事を掲載した。25歳の全北現代GKソン・ボムグンが来季からJ1湘南に移籍し、「次世代守門長」とされる18歳のパク・ウィジョンが高卒でJ1鹿島に加入することを取り上げている。

 これでJリーグでプレーする韓国人GKは5人に。「日本のサッカー事情に詳しい関係者」の話として「韓国のGKを迎え入れたチームは効果を十分に得ている。地道にいい成績を出している。分析の結果、GKの防御率が高くなった。クラブ間でトレンドになっている」といった談話を紹介している。

 今回のW杯で正GKを務めたキム・スンギュは現在カタールのアル・シャバブに所属しているものの、J1神戸と柏でのプレー経験があることに触れている。「海外で活躍するGKが増えるのは、国際競争力にとって悪くない。しかし、相対的にKリーグの競争力は落ちるものだ」とも指摘。その上でこう記した。

「フィールドプレーヤーたちの夢は欧州進出だ。ただ、欧州ではアジアGKを好まない。そのため、韓国GKの最適な選択肢は日本のJリーグだ。条件もKリーグよりいい。Jリーグに進出すれば年俸が少なくとも2~3倍に跳ね上がる。Jリーグのマネーパワーに、Kリーグはなすすべなく流出を防げずにいる」

 同紙は、韓国国内では今回のW杯を経て「海外進出を優先視する雰囲気がさらに広がった。特殊ポジションのGKも同じだ」との風潮を指摘。「A代表チームに抜擢されるためには、海外に移籍しなければならないという認識が高まり、若い選手まで海外に目を向けているのが実情だ」としたうえで「しかし、Kリーグ内のスタープレーヤーの不在はファンの疎外、興行不振、マーケティング不振など悪循環の要素になるだけだ」とKリーグの“空洞化”を懸念している。

(THE ANSWER編集部)




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