BMW女子選手権

　米女子ゴルフのBMW女子選手権最終日が23日、韓国・オークバレーCC（6726ヤード、パー72）で行われ、38位で出た渋野日向子（サントリー）は1イーグル、3バーディー、ボギーなしの67で回って通算7アンダーで終えた。7番パー3で米ツアー初のホールインワンを達成。LPGAツアーは動画を公開した中、「こいつ入らねぇじゃんと思う方に届けた」と振り返った。

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　193ヤードの7番パー3。渋野が放った第1打はグリーンに着弾し、カップへ一直線に向かった。カコンと音を立てると、周囲は拍手。状況を理解した様子の渋野は、口に手を当てて驚いた様子だ。その後に「ヤッター！」と両手を上げ、飛び跳ねながら大喜びした。

　ラウンド後のテレビインタビューでは「全然見えてなかったし、全く見えない。いいショットと思って目を切らしていた。そしたら向こうで声が聞こえたので、『お？』みたいな」とコメント。「いつもホールインワン（を獲った試合）は予選落ち。最終日に決められてよかった」と振り返った。米ツアー初の達成で変化を感じるかと問われ、こう続けた。

「めちゃめちゃありますよ。いいショットでのホールインワンだったので嬉しかったです。前半もショットはそんなに悪くなくて、スタートから入ってくれたらという距離だった。今日も大丈夫と冷静に捉えていた。チャンスについていなくても冷静にできた。後半もチャンスで決められてよかったです」

　渋野は2020年10月の国内ツアーでホールインワンを達成。米ツアーでは初となった。「昨日とかもったいなかったので悔いが残りますけど、いい終わり方ができて凄く前向き」と笑顔。次週は国内ツアー・樋口久子 三菱電機レディスに出場する。「安定した内容のゴルフ。そこを来週以降も持続させたい」と誓った。

　最後にインタビュワーから日本のファンへホールインワンの気持ちを伝えるように振られると、「ホールインワンの気持ちっておかしくない？」と苦笑いで困惑。「いつも応援ありがとうございます。今回は時差もなく見やすかったと思います。『全然こいつパター入らねぇじゃん』『バーディー獲らねぇじゃん』って思っていた方に届けたホールインワンでした」と終始笑顔だった。