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「育てながら勝つ」 レバンガ北海道の新指揮官、佐古賢一が示す若手の活かし方とは

若手指導の極意は「結果を怖がらせないでチャレンジさせる」

 山口は15日の茨城戦を終えた時点で、3ポイントシュートの成功率が24.2%にとどまっている。それでも1試合平均3.5本の試投数が示すように、打つことを止めずに試合を重ねてきた。直近の3試合は「1/2」「1/3」「3/7」とシューターらしい数字を残している。

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 中野も3ポイントシュート成功率は30.9%で、数字的には平凡だ。ただ、それは指揮官の意識付けがもたらしている“途中経過”に過ぎない。

 中野はこう説明する。

「バンバン打てばいいものではないと思っていますが、佐古さんからは積極的に打っていけと指示されています。『今のはちょっと厳しいかな?』と自分が思うタフショットでも、佐古さんからは『打てるシュート』だと言われます。意識をもっと佐古さんの求めているところに寄せて、それを体現するだけの技術を身につけなければいけないと思います」

 佐古HCは若手の指導についてこう述べる。

「とにかく結果を怖がらせないで、チャレンジさせるスタイルです。ベンチから鼓舞するところは『しっかりシュートを打ちなさい』とか、そういうところが多いはずです」

 1シーズンの結果、そして若手の長い現役生活を考えれば目先の「結果」「数字」に囚われないチャレンジも大切だ。守備は緻密に、攻撃は思い切りよく――。佐古HCはそんな指導で若手を活用し、“育てながら勝つ”チーム作りを見せている。

(大島 和人 / Kazuto Oshima)


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