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【名珍場面2017】松山を逆転V 奇跡の「12秒遅れのカップイン」に全米騒然「待って…もう少し…!」

2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。今回は男子ゴルフのメジャー最終戦、8月の全米プロゴルフ選手権最終日に起きた「奇跡の“12秒遅れのカップイン”」――。

「名珍場面総集編」…8月全米プロゴルフ選手権でトーマスが奇跡のバーディーから逆転V

 2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。今回は男子ゴルフのメジャー最終戦、8月の全米プロゴルフ選手権最終日に起きた「奇跡の“12秒遅れのカップイン”」――。

 今季メジャー最後のタイトルを争う大会最終日、信じられないミラクルを演じたのは、ジャスティン・トーマス(米国)だ。10番でバーディーパットがカップの縁に止まるも、なんと12秒後にカップイン。奇跡のバーディーを演じ、米メディアに「これぞ究極の待機だ」「カップ際で粘るボールを忘れない」と動画付きで速報され、全米を騒然とさせた。

 歓喜は「12秒遅れ」でやってきた。10番パー5、約3メートルのバーディーチャンス。トーマスはラインを読み、慎重にパットを振るとフックしたボールはコロコロとカップ方向に転がり、入るかに見えた。しかし、手前からカップの左の縁を沿うようにして、ピタリと止まってしまった。ボールの右半分近くがカップを覗いている状態だ。

 止まりかけた瞬間、トーマスは「右側に落ちろ」と念を込めるように、右手を挙げたが、願いは叶わず。惜しすぎるパットに観客も「オーッ」というため息交じりの声が上がった。しかし、ドラマはまだ終わっていなかった。中継カメラがいかに惜しいパットかを伝えるように、どんどんズームにしていく。

 時間は5秒、10秒と立っていた。そして、次の瞬間、止まっていたはずのボールがコロンと落ちてカップイン。落胆が一転、歓喜が訪れた。観客は信じられないといった様子で通常のバーディー以上の大歓声を上げ、いったん背中を向けていたトーマスも驚いたようにキャディーとグータッチを交わしていた。

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