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冬の定番「お餅」がアスリート向きである理由 ジュニア選手にオススメしたい食べ方とは

 さて、いくら大好きなお餅でも、正月から出番が続くと、子供たちもちょっと食べ飽きてくるころだと思います。お餅のよいところは、きなこや砂糖醤油などで甘くしても、塩気などを加えておかず系にしてもよいという、調理のアレンジの幅が広い点。最後は、これまで選手たちに好評だった食べ方を少し紹介しましょう。

 選手に人気のアレンジは「お餅のチーズ乗せ」。ピザ用チーズをトッピングしてオーブントースターで焼くだけ。シンプルですが、塩気がきいていてすごくおいしい。炭水化物に加え、タンパク質やカルシウムも補給することができ、一石二鳥です。

 また、スープ類に入れる食べ方も、選手たちに大人気。市販のしゃぶしゃぶしゃぶ用の餅のように薄くスライスして、お味噌汁やうどん、そばに加えたり、鍋物の具材としてちょい足しします。練習がハードでご飯だけではエネルギーが足りない日、朝食など時間のないときの食事にもおすすめです。

 最後は大根おろしと少しの醤油をトッピングする「からみ餅」。昔は定番でしたが、今は意外とご家庭で作られる方は少ないかと思います。

 大根おろしに含まれる成分、ジアスターゼはお餅の吸収・消化を良くしてくれます。ですから、持久力やスタミナは欲しい、でも緊張感から消化吸収能力がちょっと落ちてしまう試合の日におすすめ。とはいえ、試合当日になれないものをいきなり食べるのは逆効果なので、まずは試しに、おやつとして出してみてください。

 増量したいけれど、ご飯だけだとあまり食べられない、という成長期のお子さんも、おやつや汁物に入れるなど、日々の食卓にお餅を活用するとよいですよ。

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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