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中高生が試合前に取るべき食事 炭水化物は「試合時間が90分程度or未満」の競技で違い

摂ってはいけない食品、昔は当たり前だった「ゲン担ぎのとんかつ」はNG?

 次に「摂ってはいけない食品」ですが、これは胃腸に負担をかける食品です。特に「揚げ物」「生もの」「刺激物」「食物繊維」は試合の前日からなるべく摂らないよう、意識しましょう。

 昔はよく「勝つためにとんかつを食べる」というゲン担ぎの食事も当たり前でしたが、今のアスリート食では、前日からは揚げ物を体に入れないのが基本です。

 主な理由は、食べ物の消化・吸収を担う胃腸に、負担がかかることが挙げられます。試合に向けて緊張感も高まると、体内では消化液がうまく分泌されなくなり、消化に時間がかかると言われています。消化に時間がかかれば、胃もたれや下痢など胃腸障害を起こすリスクも高まります。

 また、緊張により普段よりも胃腸がデリケートな状態にあります。刺身を代表する生もの、カレーやキムチなど、辛みの強い香辛料を多量に使うような刺激物も下痢などを起こす要因になるため、控えます。

 最後の食物繊維ですが、消化に悪いうえ、ガスが溜まりやすく、お腹が張ってしまうので避けたほうがよいでしょう。ごぼうやイモ類などの野菜に多いので、避けてくださいね。

 試合は普段の成果を披露する晴れ舞台です。悔いのないよう、食事の面も、万全の準備で臨みましょう!

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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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