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五輪を観て「あんな風に大きな体になりたい」 子どもに必要な栄養の目安と“あと2つ”の大切な要素

体を大きくするのに必要なのは「運動」「栄養」「休息」の三要素

 例えば毎日、部活動をしている体重50kgの中学生男子の場合、1日の目標とする摂取カロリーの目安は3000~3500kcalになります。そのうち、摂りたい炭水化物量は450g~550g程度。お米に換算すると、4~5合です。

 ただし、炭水化物は果物やイモ類、調味料、スポーツドリンク、補食、いろんなものに少しずつ含まれます。ですから、1日3~4合のお米を食べることを目標にするといいでしょう。
 
 ちなみに、皆さんが気になっているタンパク質の1日の必要量ですが、激しい運動やトレーニングをしている中学・高校生で体重kg×1.6~2g程度が目安。軽度な運動時や成長期を迎えていないジュニアアスリートの場合、体重kg×1.2~1.5g程度で大丈夫です。

 最後に、体を大きくするには、「運動」「栄養」「休息」の三要素が大事です。

 身長は小学校の高学年から中学校の年代に最も伸びますが、身長を伸ばすスイッチを入れる役割を担うのが「成長ホルモン」。成長ホルモンがしっかり分泌され、しっかり働くと、体は大きくなります。

 その成長ホルモンの分泌と働きを高めるポイントが、「食事」と「休息(睡眠)」。食事をしっかり食べるだけでなく、日ごろから夜更かしをせず、十分な睡眠がとれるように促すことも大切ですよ。

 トップレベルの選手たちも1gでも筋肉をつけたい、と目標を持って、トレーニングに励み、食事も意識して摂っています。目標に向かって頑張る子どもたちを、是非、食事の面からも応援してあげましょう。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)


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吉谷 佳代

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

江崎グリコ株式会社で健康食品開発や、スポーツサプリメントの研究開発に従事。その傍ら、多くのアスリート、学生スポーツ、ジュニアへの栄養指導、食育イベントに携わる。2013年に独立。以降、ジュニアからトップアスリートまで幅広い競技の選手に対し、栄養サポートを行う。現在、プロ野球・阪神タイガース、実業団女子バレーボール・JTマーヴェラスのチーム専属栄養士。過去には、シスメックス女子陸上競技部(2015~2020年)、Bリーグ・西宮ストークス(2014~2017年)、自転車ナショナルチーム(2013~2018年)をはじめ多くのプロ選手やジュニア選手の栄養サポート実績を持つ。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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