[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

部活、習い事、塾… “忙しい子供”に摂らせるべき「疲労回復ごはん」とは

部活動やクラブチームでの練習後、夕飯まで空腹をガマンすると、疲労回復が遅れ、翌日からのパフォーマンス低下につながるという。“忙しい子供”にはどんな食事を摂らせるべきなのか。様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に聞いた。

“忙しい子供”に摂らせるべき「疲労回復ごはん」とは【写真:編集部】
“忙しい子供”に摂らせるべき「疲労回復ごはん」とは【写真:編集部】

お父さんよりお疲れ? 負のスパイラルから救う“疲労回復食事法”

 部活動やクラブチームでの練習後、夕飯まで空腹をガマンすると、疲労回復が遅れ、翌日からのパフォーマンス低下につながるという。“忙しい子供”にはどんな食事を摂らせるべきなのか。様々な競技のアスリートやトップチームの栄養サポートを担当する公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏に聞いた。

 ◇ ◇ ◇

 Jリーグの下部組織にあたるチームの場合、遠くから練習に通うお子さんもたくさんいます。なかには移動時間が長いため、帰宅が22時や23時になるという子供たちも。そのため、ジュニアユースやユースの指導者からは「子供たちの疲労回復を助ける食事を知りたい」という強い要望が寄せられます。

 クラブチーム、学校の部活動を問わず、恐らく、今の中学生や高校生にとって、日々の疲労回復にどう取り組むかは深刻なテーマ。クラブや部活動のほか、習い事や塾通いもあり、それぞれ遠くの場所に通う子も少なからずいます。もちろん、日々の勉強もあるので、就寝時間も遅くなる。しかも、そのルーティーンは絶対に崩せない。そのうち、疲れすぎて食欲も低下。食事の量が減れば必要なエネルギー量を食べていないので、一向に疲れがとれません。

 まさに、負のスパイラル。一番、元気が有り余っているはずの年齢なのに、「うちのお父さんよりも疲れているわ……」と感じる親御さんも多いのではないでしょうか。

 さて、日々のルーティーンを崩さず、かつ忙しいなかでもできる食事での疲労回復方法の一つは、“分食”です。疲労回復食のコツは「使った栄養をなるべく早く取り戻す」こと。運動後の移動時間を疲労回復の補食(軽い食事)にあてて、使った分のエネルギーを補給しながら、筋肉をダメージから回復させます。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJ1横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けての食育活動も行う。アメリカ栄養士会スポーツ循環器栄養グループ(SCAN)並びに、スポーツ栄養の国際的組織PINESのメンバー。アメリカ栄養士会インターナショナルメンバー日本代表(IAAND)として、海外の栄養士との交流も多い。近著に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)
DAZN
Lemino
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集