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日本のスポーツチームの新たな社会貢献の形 ラグビーの強豪が産官協同で食育イベントを行う理由

「現役選手の食の経験や考えを聞くことが出来てよかった。これからも地元の野菜をしっかり食べたい」と参加者の田留源太郎君(中3)、継ノ介君(中2)兄弟【写真:編集部】
「現役選手の食の経験や考えを聞くことが出来てよかった。これからも地元の野菜をしっかり食べたい」と参加者の田留源太郎君(中3)、継ノ介君(中2)兄弟【写真:編集部】

参加した中学生も「とても参考になった」の声

 食育イベントに参加した田留源太郎君(中3)と継ノ介君(中2)の兄弟は、幼稚園のときにラグビーを始めたという。今は市内の中学校でプレーする。

「昔は食事を学べるような講座がなかった。特に目指している現役選手の食に対する経験や考えを聞くことが出来、とても参考になった」(源太郎君)。「うちは熊谷産の野菜を直売場で購入し、毎日食べている。これからも限られた食材ではなく、地元のいろんな食材をしっかり食べていきたいと思った」(継ノ介君)

 今後も熊谷市に限らず「スポーツと食」を軸に情報発信を続けていく、と橋本氏。「例えばイングランドのフットボールリーグ2部のフォレストグリーン・ローバーズは、2010年から環境問題に取り組み、クラブハウスやスタジアムで提供する食事をヴィーガンフードに切り替えた。

 最初こそ反発も強かったが、地元ではヴィーガン料理の宅配会社も設立。学校の給食事業やスーパー向け商品などを作り、売り上げを大幅に伸ばしている。

 その結果、プレミアリーグから数えると4部にあたる下部リーグ(EFLリーグ2/23-24シーズン)のチームでありながら世界的に注目され、国連から世界初のカーボンニュートラルなスポーツクラブに認証された。

 食を取り巻く課題解決の可能性は、スポーツを通すことでも広がる。今後もスポーツをする子どもたちが、地域の農家との交流や栽培・収穫、調理などの食体験を通し、食べることの大切さや環境について学べるプログラムを構築したい」(橋本氏)

(THE ANSWER編集部)

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