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2軍球団の試合に異変、韓国からスカウト集結のナゾ アジア枠創設で高まる注目…NPB行き以外に生まれる道

プロ野球の2軍リーグに参加して2年目となるオイシックスとくふうハヤテの試合で、ある“異変”が起きている。ネット裏に海外球団のスカウトが姿を見せるようになったのだ。複数球団のスカウトが鉢合わせるケースも多い。一体どんな目的によるものなのか。NPBへの復帰や、ドラフト指名を目指す選手たちの進路に影響はあるのだろうか。

オイシックスの選手たちには、海外からの視線も集まっている【写真:羽鳥慶太】
オイシックスの選手たちには、海外からの視線も集まっている【写真:羽鳥慶太】

オイシックス、くふうハヤテの試合で韓国球団のスカウトが急増

 プロ野球の2軍リーグに参加して2年目となるオイシックスとくふうハヤテの試合で、ある“異変”が起きている。ネット裏に海外球団のスカウトが姿を見せるようになったのだ。複数球団のスカウトが鉢合わせるケースも多い。一体どんな目的によるものなのか。NPBへの復帰や、ドラフト指名を目指す選手たちの進路に影響はあるのだろうか。

 2軍球団の試合に姿を見せるようになったのは、韓国プロ野球のスカウトたちだ。目的ははっきりしている。来季から導入される「アジア枠」での選手獲得に向けたチェックが一つ。さらに昨季から導入されている「代替外国人制度」で、すぐに使える選手を見極めようとしているのだ。

 6月に日本を訪れたある球団のスカウトはこのオフ、日本の2軍球団や独立リーグから、アジア枠で韓国プロ野球入りする選手が出ると予測している。「主に先発できる投手になるでしょうが、日本の選手は球種が多く、制球もいい。試合を作る能力が長所だと思います」と、ターゲットを絞りながらの調査活動を続けている。

 実際に、オファーがあった例もある。オイシックスは昨年8月、元オリックスの吉田一将投手を台湾プロ野球の台鋼ホークスに送り出したが、その前には韓国プロ野球からも投手を獲得したいとの申し出があった。シーズン途中に、不振の外国人選手と入れ替える対象として名前が挙がったのだ。実現はしなかったが、今季も同じような申し出があったという。

 また韓国プロ野球では、外国人選手が復帰まで6週間以上かかる怪我をした場合、元からいる選手を保有したまま代わりの外国人を期間限定で獲得できる「代替外国人制度」が昨季からスタートしている。すぐに稼働できなければ意味がないため、日本の2軍球団や独立リーグにどんな選手がいるのか、常に目を配る必要があるというのだ。

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