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巨人ドラ2が豪州で知った「前向き」の意味 2軍球団へのレンタルで無双中…山田龍聖が7800kmの彼方で示した可能性

同世代の選手も多いくふうハヤテでは笑顔が目立った【写真:羽鳥慶太】【写真:羽鳥慶太】
同世代の選手も多いくふうハヤテでは笑顔が目立った【写真:羽鳥慶太】【写真:羽鳥慶太】

今季はくふうハヤテに派遣され好成績「いろんな野球を知るのは大事」

「特に右打者の胸元に投げることで、三振はたくさん取れました。最初のイニングを3者連続三振というのも結構あって。一方で(スライダーやカットボールのような)“曲がり球”を打たれたんですね。今のフォームじゃ難しいのかなと、考えるきっかけになりました」

 三振を狙いに行ったのは、まだ経験のない1軍で投げるのを見据えてのことだ。「リリーフで行くのなら、まずその場を抑えないと。1イニング目は全部三振を取れるというのは長所になりますから」。一方、その後のイニングで打たれることが多かったのは、とにかく鋭く曲がるボールを身につけたいというのが頭にあったからだ。

「首を振ってカットボールやスライダーをずっと投げていましたね。打たれないと何が悪いのかもわかりませんから」。自らの課題と進歩を感じて帰国。その成果を、まずは派遣先のくふうハヤテで見せつけた。

「くふうハヤテはチーム一丸となって、勝利へ向かうチームだと思うんですけど、豪州と違うのは結果も出したいと思ってやっている。豪州で試していたからこそ、今は勝負に行けていると思うんです」

 豪州ではロッカーに食事として置いてあるのはパンとリンゴだけ、飛行機で移動して即試合といったタフな環境も経験した。そんな経験も、全てが糧になる。「いろんな野球を知ることができるのはすごく大事なことだと思いました。ジャイアンツにいたらジャイアンツの野球しかわからない。いろんなキャッチャーと組んで考えに触れたりとか」。外に出たからこそ分かった、自分の強みと弱み。全てを生かして、念願の1軍入りへ挑む。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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