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ハンドボール界に18歳新星 本人の「売り込み」から異例の代表合宿参加…「ポテンシャルある」監督期待

ハンドボール男子日本代表の強化合宿に、異色の新戦力が参加している。同代表は9日まで東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで今年度初の強化合宿中だが、トレーニングパートナーとして参加しているのがドイツ人の父と日本人の母を持つ松浦アルバ(18)。身長193センチの大型サウスポーに、トニー・ジローナ監督も「ポテンシャルはある」と期待を寄せた。

ハンドボール日本代表の合宿に参加した松浦アルバ【写真:編集部】
ハンドボール日本代表の合宿に参加した松浦アルバ【写真:編集部】

ドイツ人の父と日本人の母を持つ18歳の松浦アルバ

 ハンドボール男子日本代表の強化合宿に、異色の新戦力が参加している。同代表は9日まで東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで今年度初の強化合宿中だが、トレーニングパートナーとして参加しているのがドイツ人の父と日本人の母を持つ松浦アルバ(18)。身長193センチの大型サウスポーに、トニー・ジローナ監督も「ポテンシャルはある」と期待を寄せた。

「成長し続けて、日本代表選手になりたい」。7日の練習後、松浦は目を輝かせた。3月に18歳になったばかりのユース年代ながら、今回はシニア合宿に「特別参加」。高さはあるものの体重は82キロ、日本代表選手の中では体の細さが目立ち、本人も「強度が高い。学ぶことも多い」とレベルの高さを感じながら話した。

 今回の合宿参加が実現したのは、本人の「売り込み」から。「父がクラブに働きかけてくれて、クラブが動いてくれた」。日本協会がプロモーションビデオを見て、その才能に注目。リーグHとの関係で若手も多く参加する今回の合宿への招集が決まった。

 神奈川・茅ヶ崎市生まれで、現在はドイツ南西部フランクフルト近郊のフラインスハイム在住。7歳でハンドボールを始め「チームプレーが楽しいし、スピード感があっていい」という。毎年夏には「おじいちゃんに会う」ため来日。日本語は単語程度だが、ジローナ監督やチームメートとは英語でコミュニケーションをとっている。

 松浦の所属するDJKスポーツフロインデのユースチームはブンデスリーガ2部2位で「将来はブンデスリーガのトップでプレーすることも目標」と話す。そして、夢は「ハードな道だけど、五輪でプレーすること」と明かした。

 ハンドボール発祥国でもあるドイツのレベルは高い。パリ五輪銀メダル、26年世界選手権2位と欧州屈指の強豪で、193センチの高さもドイツでは大きな武器にならない。そこで、母の国で代表入りに挑戦することを決断したようだ。

 日本では190センチを超える選手は決して多くなく、サウスポーとなるとさらに貴重。ジローナ監督も「日本にはあまりいないタイプで、十分なポテンシャルを持っている」。練習中には直接英語で動き方などを指示する場面も目立った。

 同監督は「すぐに代表にというわけではない」と話したが、ユース代表監督を務める嘉数陽介アシスタントコーチは「まずはユース代表でプレーを」と将来性に期待した。「日本食は全部好き。ラーメンにすし、それからカレーも」と笑顔で話す193センチの大型左腕が、未来の「彗星ジャパン」のエースに名乗りをあげる。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)



荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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