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「see」から「do」へ― 小塚崇彦、28歳が描くフィギュア界の“幸せな未来”

トヨタ自動車に所属、ヒントはラグビー? 「フィギュアももっと間口広げられる」

 活動の上で、ヒントは意外なことにラグビーにあった。

 競技引退後、現役時代から所属していたトヨタ自動車のスポーツ事業部に配属。フィギュア界に限らず、さまざまなスポーツに触れた。そのとき、発見があったという。

「野球、ソフトボール、ビーチバレー、バスケットボール……。本当にいろんな様々な競技に携わらせてもらいました。その一環でラグビーの仕事で徳島に行ったとき、ふれあい体験会が開催されたのですが、ボールを投げたり蹴ったり、マットに体当たりしたり、ほんのささいなことからラグビーを子供たちに体験してもらっていたんです」

 そんなシーンを見て「フィギュアスケートももっと間口を広げることができるんじゃないか」と考えるようになった。

 従来、フィギュアを教えるにあたってネックになったのが、氷の上でなければならないということだ。ラグビーのように屋外でボールがあればできるというわけではない。

 しかし、フィギュアは「既成概念」は、排除するようにした。「そもそも、全くやったことがないから、氷って滑るものだから怖いと思われる人も多い」と話し、こう続ける。

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小塚 崇彦

 1989年2月27日、愛知県生まれ。28歳。中京大中京―中京大―中京大大学院―トヨタ自動車で活躍。06年の世界ジュニア選手権、10年の全日本選手権優勝。同年のバンクーバー五輪8位入賞。15年12月の全日本選手権を最後に引退。

 引退後はトヨタ自動車の強化運動部に所属し、スポーツの普及・発展に尽力するほか、アイスショーにも出演。現役時代と変わらない美しいスケーティングで人気を博している。

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