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2軍球団から巨人入り、夢叶えた韓国26歳 2度の指名漏れ、軍隊で学んだ日本語…気付いた母国との大きな違い

プロ野球の2軍ファーム・リーグに参加するハヤテは14日、今季韓国から入団したイ・ゴンヒ(李健熙)捕手が巨人に育成選手として移籍すると発表した。2024年にファームが14球団に拡張されて以降、シーズン中に2軍専門球団からNPB球団へ移籍するケースは初となる。母国で2度のドラフト指名漏れを経験し、独学で日本語を身につけた26歳は、いったいどのようなキャリアを経て、この大チャンスをつかめたのだろうか。

2度の指名漏れ、軍隊生活を経て巨人入りをつかんだイ・ゴンヒ【写真:羽鳥慶太】
2度の指名漏れ、軍隊生活を経て巨人入りをつかんだイ・ゴンヒ【写真:羽鳥慶太】

ハヤテ→巨人入りのイ・ゴンヒ捕手「めっちゃショック」だった指名漏れ

 プロ野球の2軍ファーム・リーグに参加するハヤテは14日、今季韓国から入団したイ・ゴンヒ(李健熙)捕手が巨人に育成選手として移籍すると発表した。2024年にファームが14球団に拡張されて以降、シーズン中に2軍専門球団からNPB球団へ移籍するケースは初となる。母国で2度のドラフト指名漏れを経験し、独学で日本語を身につけた26歳は、いったいどのようなキャリアを経て、この大チャンスをつかめたのだろうか。

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 巨人へとつながる道は、2022年の夏が起点だった。当時韓国の壇国大4年だったイ・ゴンヒは韓国プロ野球のドラフト参加を申請したものの、指名の吉報は届かなかった。テグ(大邱)にある慶北高時代に続き、2度目の指名漏れ。今は当時の心境を、きれいな日本語で振り返ることができる。

「高校の時は、指名の可能性は半々だと思っていたんです。ただ大学の時は……。8、9割は行けると思っていたし、周りもそう言っていたんですよね。なので指名がなかった時は、めっちゃショックでした」

 韓国には社会人野球がない。大学卒業時にプロへ進めなかった選手が、プレーを続けられる道はきわめて細い。イ・ゴンヒも「辞めようと思いました」と正直な心情を吐露する。ただそこで、韓国プロ野球のNCダイノスからブルペン捕手として働かないかと誘いがあった。「最初は別にやるつもりはなかったんですけど、これも僕が捕手だったからもらえたチャンスじゃないですか」。意外な形で、プロの世界に足を踏み入れた。

 仕事の一方で練習を続け、夏には試合でマスクもかぶった。ただ「3軍の選手が足りない時ですね。大学との練習試合に出る感じで」と正式なものではなく、1シーズン限りで退団する。韓国のスポーツ選手には大きな壁となる、兵役のためだった。2024年の2月に入隊し、韓国東北部の束草で通信兵となった。だから年に1回、春に出版される韓国プロ野球の名鑑に、イ・ゴンヒの名前はない。

 軍隊に行くとき、職務を全うするほかに決めていたことがある。日本語能力試験に受かるだけの力を身につけたいと考えたのだ。これも、きっかけは野球だった。

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