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世界の野球発展に「日本はどの国より貢献している」 英国記者が期待する「チェコのような友情」

日本は野球発展に「どの国よりも貢献している」

 英国のような国で野球を発展させるために、“野球先進国”日本にできる役割はあるのか。フィドラー記者に聞くと、「日本は地球上のどの国よりも世界の野球のために貢献していると思います」と返ってきた。「特にJICA(国際協力機構)を通じてですね」。JICAは2016年からNPBと連携し、アフリカや東南アジアなど世界各地の開発途上国で、野球の普及や振興に努めてきた。

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「私の考えでは、日本は純粋な野球愛のために世界の野球発展を支援しようと最も積極的に動いている国です。MLBは世界中に新しいファン層を作ろうとしていますが、それはMLBを見る人を増やすことが目的。ブルキナファソに施設を建てたり、南スーダンでチームを作ったり、タンザニアで甲子園トーナメントを作ったりするような日本の活動とは意味合いが違いますよね」

 JICAの普及活動を興味深く追ってきたという同記者は「もっと日本と英国野球の繋がりができれば素晴らしいこと」と期待する。

 今大会、かつて英国領だったナイジェリア出身の父を持つ水谷瞬外野手(日本ハム)を英国代表に呼べないか画策する動きがあったと報じられている。実現することはなかったが、「彼のようなアングロ・ジャパニーズが英国代表でプレーしてくれることを心から願っていました。英国代表が日本と繋がりを持ち、日本に新しい友人ができ、その絆を深められたら最高ですから」と同記者は言う。

 一方で、実は英国の野球界にはすでに日本との重要な繋がりがあるという。

「国内リーグ(NBL)を9連覇している英国最強の『ロンドン・メッツ』というチームがありますが、そのチームが対戦を恐れる日本人投手がいるんです。彼は毎年のようにリーグ一の成績を残しています。他にもNBLでプレーしている日本人選手がたくさんいます。だからすでにちょっとした繋がりはあるんです。もっと多くの人がこれに気づいて、日本とチェコのような友情が生まれたら最高です」

 成人の競技人口は約3500人。とても野球が盛んな国とは言えない。だがそこにも地道に土を耕し、種をまく人たちがいる。20年、30年、あるいはもっと先の話かもしれないが、どんな花を咲かせるのか楽しみに待ちたい。

◇ ◇ ◇

 第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)はベネズエラの初優勝で幕を閉じた。2006年に第1回が行われてから20年、過去3回優勝した日本の強さが世界に認められる一方、国際大会を通じて世界の野球の距離は着実に縮まってきている。「THE ANSWER」では大会期間中「ベースボールの現在地」と題し、選手やスタッフが“国際野球”に挑む思いを伝える。他の種目と競技人口を比較すれば、マイナーと言われることもある野球。ただ世界中に、このゲームを愛する人がいる。注目される数年に一度の機会だからこそ、世界の野球の今を知り、ともに未来を考えるきっかけを作る。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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