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箱根駅伝シード落ちから7か月、東海大エースが劇的復活 自己記録“1秒更新”が持つ意味

「本当に石原らしいレースでしたね」

2021年の箱根駅伝3区で区間賞を獲得する力走を見せた東海大の石原翔太郎(当時1年)【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】
2021年の箱根駅伝3区で区間賞を獲得する力走を見せた東海大の石原翔太郎(当時1年)【写真:日本スポーツプレス協会/アフロスポーツ】

怪我に苦しんだ東海大の石原翔太郎、ホクレンディスタンス千歳大会で快走

「本当に石原らしいレースでしたね」

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 東海大の両角速監督は、そう言って会心とも言える笑みを見せた。

 7月16日に行われたホクレンディスタンス千歳大会、石原翔太郎(東海大・3年)は5000メートルに出場。スタートは少し出遅れたが、中盤のポジションをキープし、ラスト3、4周になって徐々に上がり始めた。前を行くスピードランナーの吉居大和(中大3年)らを追い越し、最終的に日本人3位、13分29秒21の自己ベストをマークした。

 エースは、14か月ぶりの公式レースで劇的な復活劇を見せたのである。

「正直、ここまでのタイムは狙っていなくて……。段階を踏んで13分40秒ぐらいの感覚でいました。早いペースになったら徐々に上げていけばいいかなと思っていましたが、自己ベストが出て、驚きました」

 石原は、まさかの自己ベストに信じられないという表情を見せた。

 待望のエースが戻ってきたのは、東海大にとって非常に大きい。石原は1年時、全日本大学駅伝で駅伝デビュー。4区で11位から6位に順位を押し上げ、区間新の走りでチームを準優勝に導いた。箱根駅伝では、3区で先頭の東京国際大から1分01秒差でスタートしたが、12キロ過ぎでトップに立ち、区間賞を獲得した。「駅伝が好き」という石原は、その駅伝で高い走力を証明し、東海大のエースになった。

 2年目も出足は順調だった。

 関東インカレの1万メートルでは留学生に真っ向勝負を挑み、28分05秒91で2位。「石原強し」を改めて印象付けた。だが、その後、股関節の故障で長期離脱した。エース不在の影響は東海大にとって非常に大きく、出雲駅伝9位、全日本大学駅伝は12位に落ち込むと、箱根駅伝も11位に終わり、8年ぶりにシード権を失った。エース不在は事前に分かっていたとはいえ、石原抜きでどう戦うのか。自信が持てない不安が、そのまま結果に表れた感じだった。

 石原は無理せずにリハビリを続け、5月15日の「森永inゼリーエネルギーチャージゲームズ」の5000メートルに出場(14分12秒64)、1年ぶりに実戦に復帰した。その後、6月19日に全日本大学駅伝の予選会があり、石原は出場が予定されていた。だが、両角監督は「石原を使おうと思えば使えるが、無理はさせない。石原がいなくても勝ち抜ける」と判断。石原を温存し、東海大は4位で出場権を獲得した。

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佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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