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絶望的な大怪我から7年 「引退も覚悟した」今季、36歳バスケ選手が悲願のB1に初挑戦

ベンチからチームメートを鼓舞する宮崎恭行(左)【写真:FE名古屋提供】
ベンチからチームメートを鼓舞する宮崎恭行(左)【写真:FE名古屋提供】

川辺HCも契約継続を要望「全員が一目置いている」

 チーム最年長となり、「毎年、来年(プレーすること)があるのかな、というのはある。昇格できないと、自分も1つ年齢を重ねるわけで。1年でも早く昇格したいというのはあった。そういう気持ちは今回、一番強かったですね。半分くらいは引退も覚悟していた」。しかし、契約は継続され、初の国内最高峰の舞台となるB1のコートに立つことが決まった。

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 契約継続を要望した川辺泰三ヘッドコーチは言う。

「オンコート、オフコートの両方を考えた時に、チームへの貢献度は高いので絶対に必要だと思った。生き字引じゃないけど、チームの事情をよく知っているので、僕らコーチと選手の間に立ってくれるだけでなく、フロントとの意思疎通も図ってくれる。すべての練習で最高齢のミヤが一番頑張るんで、サボれない雰囲気になる。全員がミヤに一目置いていて、外国人選手も話をよく聞いていますから。ミヤの存在がチームビルディングにつながっているので残ってほしいと伝えた」

 宮崎は「ホッとした気持ちよりも、トップのリーグでプレーできる嬉しさのほうがちょっと強いかな。昇格1年目ですけど、もちろん負けるつもりはない。降格もあるので、B1で戦っていけるチーム力をしっかり作り上げていきたい。毎年、開幕前に愛知県知事を県内4チームが揃って表敬訪問するんですが、1チームだけB2だったので同じ土俵に立ちたい思いがあった。名古屋ダービー、愛知ダービーで盛り上げて注目度を上げたい」。シーズンインが待ち遠しそうだ。

(松本 行弘 / Yukihiro Matsumoto)

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