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1.5軍の世界2位フランスに敗戦 “手の内隠した”ラグビー日本代表、W杯への収穫とは

ラグビー日本代表は、7月2日に愛知・豊田スタジアムで行われたフランス代表とのテストマッチ第1戦に23-42で敗れた。世界ランキング10位の日本に対し、フランスは南アフリカに次ぐ同2位と、北半球最強の実力を持つ強豪。初キャップ2人を含む1桁キャップが先発15人中6人という1.5軍の編成だったが、来年9~10月の自国開催ワールドカップ(W杯)での優勝を目指す相手に力の差を見せつけられた。その一方で、日本代表もジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の就任から積極的に取り入れてきたキックを使ったアタックを封印。パスを繋ぎボール保持を意図した戦術で、手の内をすべて見せずに敗れた。決戦前日に初先発を言い渡されたテスト2戦目のSO(スタンドオフ)李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)らのパフォーマンスも含めて、世界トップの強豪との対戦で日本が得たもの、課題を検証する。(取材・文=吉田 宏)

2日に愛知・豊田スタジアムでフランス代表と対戦した日本代表【写真:Getty Images】
2日に愛知・豊田スタジアムでフランス代表と対戦した日本代表【写真:Getty Images】

1.5軍のフランスに23-42で敗戦、後半に一挙4トライを許す

 ラグビー日本代表は、7月2日に愛知・豊田スタジアムで行われたフランス代表とのテストマッチ第1戦に23-42で敗れた。世界ランキング10位の日本に対し、フランスは南アフリカに次ぐ同2位と、北半球最強の実力を持つ強豪。初キャップ2人を含む1桁キャップが先発15人中6人という1.5軍の編成だったが、来年9~10月の自国開催ワールドカップ(W杯)での優勝を目指す相手に力の差を見せつけられた。その一方で、日本代表もジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)の就任から積極的に取り入れてきたキックを使ったアタックを封印。パスを繋ぎボール保持を意図した戦術で、手の内をすべて見せずに敗れた。決戦前日に初先発を言い渡されたテスト2戦目のSO(スタンドオフ)李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)らのパフォーマンスも含めて、世界トップの強豪との対戦で日本が得たもの、課題を検証する。(取材・文=吉田 宏)

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 後半の40分間で、北半球最強の底力を味わわされた。

 先発15人の総キャップ数では、若手を多用した日本の257をさらに下回る207。“ベイビー・フレンチ”と呼べる顔ぶれだったが、そのポテンシャルは世界最高峰のものだった。フィジカルの強さはもとより、日本の防御にギャップができれば、複数の選手が反応して一気にトライまで持っていく状況判断と高いスキルで、前半13-13のイーブンの接戦から、ギアを入れた後半に4トライを奪って日本を突き放した。

「前半を13-13で終えられたのは、タフでフィジカルにプレーできたからだと思う。ただ、後半すぐにトライを取られて7点を追う形でスタートしたことは改善点だろう。後半はミスが多く、そこで自分たちが追う展開となり、フランスにプレッシャーをかけられてしまった」

 試合後の会見でのジョセフHCの言葉が、勝負を物語っていた。シンプルに考えれば、ともに若手を起用した世界2位のチームが同10位のチームをランク通りに倒した試合。だが、キックオフから10分、15分とゲームが進むなかで日本の“異変”が浮かび上がってきた。

 ジョセフHCは、就任した2016年からハイパントのような敵味方が競り合うキックを積極的に使い、プレッシャーをかけながら相手のミスを誘い、ボールを奪って攻め込むスタイルに取り組んできた。世界の流れでもある、アンストラクチャーな状況(陣形が整っていない状態)からのアタックを目指すラグビーだが、俊敏さ、持久力の高さ、そして勤勉さという日本選手の特性が、この戦術で優位に働くという考え方だ。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19年と6大会連続で取材。

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