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休部の宗像サニックス、なぜライバルからも愛された? 選手の姿に見えた敬意の理由

ホームのグローバルアリーナ最終戦を終えてファンに挨拶するチームを、多くのファンがスタンディングオベーションで称えた【写真:吉田宏】
ホームのグローバルアリーナ最終戦を終えてファンに挨拶するチームを、多くのファンがスタンディングオベーションで称えた【写真:吉田宏】

どんな相手にも勇敢に挑んだブルースの記憶

 発足1シーズン目のリーグワンは、いよいよクライマックスのプレーオフ、入替戦でシーズン最終コーナーへと駆け込んだ。頂点を目指す華やかな争いの一方で、休部のブルースとともに、7月にチーム再編成をするNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪も、現行チームでの最終戦を迎えている。

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 1年前に実質廃部となったコカ・コーラレッドスパークスを加えると、1年あまりで4つのチームが姿を消すことになる。そのなかでも、紹介した対戦相手の配慮を見ても、ブルースの活動休止への思いは特別なものがある。

 そこには、親会社の資本や、チームの置かれた境遇に関係なく、どんな相手にも果敢にボールを動かし、挑み続ける異色のアタッキングチームへの憧れや、共感がある。逆境に屈せず、巨大な相手に挑み続けた日本ラグビー界のドン・キホーテ。記録の上では、昇降格を繰り返すボーダーラインを走り続けたチームとして残されるが、同じピッチに立った選手、コーチ、チームの中には、冒険心と不屈の魂を持ち続けたブルーのジャージーの記憶が焼きつけられている。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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