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阪神・西岡剛、アキレス腱断裂はキャリアにどう影響? 専門家が語る復活への道

具体的なリハビリメニューは…「その後のパフォーマンスを左右する」

「腱がジョギングが出来る強度を取り戻すまでおおよそ3か月です。その間、柔軟、チューブトレーニング、歩行訓練、エアロバイクなど、出来る範囲のリハビリは行いますが、腱の癒合を図る事が一番の目標です。そこで踵にヒールのような装具をつけます。踵を上げた状態を長い間キープすることになります。腱に負担をかけないように爪先立ちのような状態を保たなければいけないのです。そして、癒合した後には大変なリハビリが待っています。縮んだ腱や筋肉を伸ばすというリハビリが苦労を伴います。その後のパフォーマンスを左右する重要なものになります」

 では、具体的にはどのようなメニューに取り組むことになるのだろうか。

「手術と安静の影響によって、腱は柔軟性を失った状態になります。そして、アキレス腱の上の筋肉も短縮した状態です。柔軟性を促すリハビリはまず歩くこと。そこから段階的にリハビリを進めます。装具のヒールの高さを徐々に下げていく。普通に歩けるようになれば、体重をかけて、腱を伸ばしていきます。このメニューが本当に大変です。もし腱が癒合したとしても、足首の可動域が本来の15度から25度という角度を取り戻せなければ、トップパフォーマンスを出すことは困難になります。

 サッカーの世界でもアキレス腱を負傷後、かつてのプレーができずに最終的に引退に追い込まれるケースもあります。腱と足首の柔軟性を高めることが肝要です。そこから、ふくらはぎ自体の筋力を回復させます。爪先立ちができて、ジャンプしても大丈夫という状態に戻れたらアキレス腱自体の強度は回復したといえるでしょう。左足でのホッピング、そして、ジャンプのトレーニングが最終的なリハビリのハードルになるでしょう」

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新盛 淳司

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院院長

柔道整復師、鍼灸師

新浦安しんもり整骨院入船院、新浦安しんもり整骨院今川院代表も務める。関節ニュートラル整体普及協会会員。サッカー元日本代表MF中村俊輔さんをセルティック時代から専属トレーナーとして支えるなど、トップアスリートのケアにも従事。

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