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“出雲優勝”はフロックではない 東京国際大、史上初の快挙支えた夏合宿での取り組み

大志田秀次監督は出雲での快挙を分析した【写真:編集部】
大志田秀次監督は出雲での快挙を分析した【写真:編集部】

出雲駅伝の優勝で注目度が上昇「本当にびっくり」

 10月の出雲駅伝は、その練習の成果が出た。3区で丹所がトップに立つと、そのまま独走状態で最後まで駆け抜け、アンカーを務めたエースのイェゴン・ヴィンセント(3年)は余裕のある走りでフィニッシュした。優勝候補の駒澤大や青山学院大を撃破し、史上初となる初出場初優勝の快挙を達成したのである。

「出雲は全員ミスなく、設定通りに走ってくれました。丹所もあのメンバーの中では1万メートルはまだ上位の選手ではなかったのですが、しっかりと走ってくれましたし、佐藤と白井も力を発揮してくれたと思います」

 出雲駅伝優勝で東京国際大の注目度は、一気に跳ね上がり、11月の全日本大学駅伝で要注意されるチームになった。

「出雲優勝で、なんでこんなに注目されるのか。本当にびっくりでした」

 全日本でも5位に入り、6区の丹所のところではトップに立つなど力がついてきているところを見せ、出雲駅伝優勝がフロックではないことを証明した。箱根駅伝に向けて、大志田監督は大きな手応えを得たのである。

(佐藤 俊 / Shun Sato)

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大志田秀次(東京国際大学駅伝部監督)


1962年生まれ、岩手県出身。選手時代は中央大学で箱根駅伝を走り、4年時には8区で区間賞。卒業後は本田技研に進み、86年アジア大会1500mで金メダルを獲得した。引退後は指導者の道に進み、2011年から東京国際大学駅伝部の監督に就任。創部5年目の16年箱根駅伝に初出場、20年に総合5位と短期間でチームを躍進させた。今季も勢いは止まらず、10月の出雲駅伝で初出場初優勝の快挙、11月の全日本大学駅伝でも5位に入った。

佐藤 俊

1963年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、出版社勤務を経て1993年にフリーランスとして独立。W杯や五輪を現地取材するなどサッカーを中心に追いながら、大学駅伝などの陸上競技や卓球、伝統芸能まで幅広く執筆する。『箱根0区を駆ける者たち』(幻冬舎)、『学ぶ人 宮本恒靖』(文藝春秋)、『越境フットボーラー』(角川書店)、『箱根奪取』(集英社)など著書多数。2019年からは自ら本格的にマラソンを始め、記録更新を追い求めている。

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