大学駅伝で伸びる高校生ランナーは? 國學院大監督が見る天性の素質と「性格と顔」
今季のチーム作りは「狙い通りに来ている」
――今回の箱根は勝負できる大会だということですね。
「今回の箱根は、自分たちの過去最高にチャレンジできるチームを作れたと思います。出雲4位、全日本4位と来ているなか、いろんな評価がありますけど、僕らとしては狙い通りに来ている。箱根では4位以上、上にいけるかどうか、2か年計画の総決算にしたい」
大学のチームは、しかし、これで終わるわけではない。ここ数年のスカウティングは順調とのことらしいが、その選手を含めて来年もチーム作りをしていかないといけない。駅伝チームは、終わりなき道を走らないといけないのだ。
――来年のチーム作りのプランはもうできているのですか?
「来年、再来年も勝負していきたいです。ただ大きな山にチャレンジするという意味では、3か年計画になるでしょうか。今のチーム状況を見た時、平林(清澄)ら1年生の質が非常に高いので、4年後、過去最高の戦力になっているだろうなっていう読みもあります。来年も良い1年生が入ってくる予定なので、今の1年生が4年になった時が大きな勝負だと。その時は、また違う時代が見えてくるかもしれないですね」
未来を築くためには、まずは今年の箱根駅伝の結果が重要になってくる。國學院大の強化戦略が結果を伴う形で結実した時、前田監督の言う「違う時代」が見えてくるはずだ。
(佐藤 俊 / Shun Sato)