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下級生11人ベンチ入り、甲子園常連校の主将が悩み抜いた「これでいいのか?」 後輩へ託した「打倒・横浜」のバトン――東海大相模・安嶋浬久

高校野球の第108回全国選手権神奈川大会は16日、サーティーフォー保土ケ谷で4回戦が行われ、東海大相模が1-8で横浜に8回コールド負けとなった。主将の安嶋浬久遊撃手(3年)は4打数無安打だったが、最後までチームを引っ張った。ベンチ入りメンバーの半数以上を下級生が占め、まだまだ伸びしろを秘めたチーム。打倒・横浜のバトンを後輩に託す。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

東海大相模の安嶋浬久主将【写真:加治屋友輝】
東海大相模の安嶋浬久主将【写真:加治屋友輝】

第108回全国高校野球選手権・神奈川大会

 高校野球の第108回全国選手権神奈川大会は16日、サーティーフォー保土ケ谷で4回戦が行われ、東海大相模が1-8で横浜に8回コールド負けとなった。主将の安嶋浬久遊撃手(3年)は4打数無安打だったが、最後までチームを引っ張った。ベンチ入りメンバーの半数以上を下級生が占め、まだまだ伸びしろを秘めたチーム。打倒・横浜のバトンを後輩に託す。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

 互いに意識し合う神奈川の両雄。甲子園常連校が異例の早期激突となり、安嶋にとって最後の夏は4回戦で終わった。

 8回1死走者なしで迎えた第4打席。ボテボテの二ゴロだったが、一塁に迷わずヘッドスライディング。「自分が塁に出れば得点が入る可能性があったので、なんとか出塁しようと」。出塁は叶わず、これが高校最後の打席に。試合後、ユニホームを泥だらけにした主将の目に涙が浮かんだ。

 2年連続の決勝進出を果たした1年前と、チームは大きく様変わりした。この試合で先発した吉永颯大や4番を務めた竹内球太など、4人の1年生がベンチ入り。2年生をあわせると11人で、半数を超えた。昨夏は1、2年生がわずか3人。うちスタメンは安嶋のみだった。

目に涙が浮かべ取材に応じた安嶋浬久主将【写真:加治屋友輝】
目に涙が浮かべ取材に応じた安嶋浬久主将【写真:加治屋友輝】

 新主将になり、なかなかチームが上手く回らない時期も経験。母・圭子さんに「本当に無理かも。(野球を)辞めたい」とLINEで本音をこぼしたこともある。下級生中心の陣容。旗振り役として「これでいいのか?」と悩んだことも。ただ、練習や試合を重ねるうちに考え方は変化した。

「1年生、2年生が勝利につなげてくれるような活躍をすることも多かった」。この試合では、最後に登板した横浜のエース・織田翔希から竹内が左前打。153キロの剛速球に食らいついて粘り、変化球を捉えた。「この試合は今後に繋がる。自信を持ってほしい」。背番号6は、頼もしい後輩への期待を隠さなかった。

 打倒・横浜――。神奈川で甲子園を目指す野球部が掲げる4文字だ。安嶋にとっても横浜戦は「神奈川で高校野球をやっている意味」だと表現する。「来年、再来年と甲子園に行って、帰ってきてほしいと思います」。この夏、1万人が詰めかけた保土ケ谷でひと回り逞しくなった下級生へ、叶わなかった夢を預ける。

(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)

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