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転倒の高木菜那は号泣「本当に悔しい」 かばった妹・美帆も涙「気持ちの整理が必要」

北京五輪は15日、スピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)決勝が行われた。高木美帆(日体大職)、高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)が出場した日本はカナダと対戦し、3分4秒47の銀メダルで連覇はならなかった。日本選手団の今大会メダル獲得数は13個となり、平昌(金4、銀5、銅4)の過去最多。高木美の通算6個目は、夏冬通じて日本女子単独最多となった。カナダは2分53秒44の五輪レコードで金メダル、オランダが銅メダルだった。

決勝後に涙を流す高木菜那【写真:AP】
決勝後に涙を流す高木菜那【写真:AP】

スピードスケート女子団体追い抜き決勝

 北京五輪は15日、スピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)決勝が行われた。高木美帆(日体大職)、高木菜那(日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(ANA)が出場した日本はカナダと対戦し、3分4秒47の銀メダルで連覇はならなかった。日本選手団の今大会メダル獲得数は13個となり、平昌(金4、銀5、銅4)の過去最多。高木美の通算6個目は、夏冬通じて日本女子単独最多となった。カナダは2分53秒44の五輪レコードで金メダル、オランダが銅メダルだった。

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 日本は高木美、佐藤、高木菜の順に並んでスタート。すぐに綺麗な隊列をつくると、リードを奪った。徐々にペースを上げるカナダ。少しずつ差を詰められた中、高木菜を先頭に入れ替え。最後は再び高木美が先頭に出て引っ張った。しかし、大接戦となった最終コーナーで一番後ろの高木菜が尻もちをつくように転倒。壁に打ちつけられ、大きく遅れてフィニッシュした。

 妹の高木美ら日本チームにハグを受け、肩を叩かれて励まされた高木菜は号泣。30分後のセレモニーでは胸を張って表彰台に上がったが、五輪マスコット「ビンドゥンドゥン」を受け取ると再び涙を流した。3人で肩を組みながら観客席に挨拶した際には全員が涙を浮かべた。

 高木菜はテレビインタビューで「やっぱり最後転ばなかったら優勝できたタイム。本当に悔しいです」とコメント。19日の女子マススタート1回戦に向けては「後で考えます」と語った。高木美は今大会3つ目の銀だが「本当にどの銀メダルも違う想いがあって、1500メートルとは違った悔しさがある」と吐露。「私の中ではもっと最初の方で何かできたことがあったんじゃないかって。後半の戦いになる前にチームにリズムをつくれたという想いもある。まだどう言葉に表していいかわからない。気持ちの整理をする必要がある」と語った。

 佐藤は「ファイナルが終わってみて、やっぱり今日はカナダが強かったと思うことができたレース」とコメント。「自分たちがゴールしたところでどういう差になっていたのか、本当に僅差だったと思うけど、本当に美帆さんと同じく自分にも前半の先頭に出た時とか、(自身が後方に入れ替わった時の)後半の前の人のサポートとかまだまだできた部分があると反省することができた。この結果自体も悔しいし、自分自身にも悔いが残る結果でした」と話した。

 日本は五輪新2分53秒61の1位で準々決勝を突破。決勝2時間前の準決勝では、ROC(ロシア・オリンピック委員会)に勝ち、銀メダル以上を確定させていた。準々決勝2位だったカナダは、準決勝でオランダに勝利していた。

 高木美は1500メートル、500メートルでも銀メダルを獲得。今大会3つ目となり、平昌(金1、銀1、銅1)を含めて通算6個目のメダルを手にした。夏冬通じて日本女子では柔道・谷亮子、アーティスティックスイミングの武田美保、立花美哉の5個を超える歴代最多。17日には今大会5種目めの1000メートルにも出場する。

(THE ANSWER編集部)

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