羽生結弦の4A挑戦に米メディア注目

　北京五輪のフィギュアスケートは10日、男子フリーが行われ、ショートプログラム（SP）8位の羽生結弦（ANA）は188.06点、合計283.21点で4位入賞となった。前人未踏の4回転アクセルで転倒したが、海外メディアは「新たな歴史を記そうとした」「挑戦自体が歴史的」と称賛。「次のジャンプで転倒した理由」も記している。

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　羽生は「天と地と」の調べに乗り、冒頭に4回転アクセルに挑んだ。高々と跳躍したが、惜しくも着氷ならず。4回転サルコーでも転倒が続いたが、美しくも力強い舞いを披露した。

　挑戦することに意義があった。米スポーツ専門局「NBCスポーツ」は自国のエース、ネイサン・チェンの金メダルを伝える一方で、羽生の挑戦にも注目。「五輪連覇王者のユヅル・ハニュウは4回転アクセルを着氷できず、4位に終わった。降りれなかったものの、この挑戦自体が歴史的だった」と評価している。

　イタリアのスポーツ専門メディア「OAスポーツ」も記事を掲載。「表彰台から外れた王者ユヅル・ハニュウだが、不可能な4回転アクセルの完成に挑むという更なる歴史のページを記そうとしたことは、称賛すべき」とつづっている。

　英紙「ガーディアン」は「4回転アクセル。五輪史上最も困難なジャンプだ。連覇王者のユヅル・ハニュウが挑んだが、実現しなかった」と速報。「（転倒で）氷上の衝撃はかなり激しかったのが、次のジャンプで転倒した理由かもしれない。だが、それ以外のプログラムは圧巻だった」。4A転倒の衝撃が影響したと予想し、4回転サルコー以降の巻き返しに注目していた。