佐々木朗希の負傷、聞き慣れぬ「インピンジメント症候群」とは 専門家の解説「全治に関しては…」
米大リーグ・ドジャースの佐々木朗希投手が13日(日本時間14日)、メジャー移籍後初となる負傷者リスト(IL)入りが発表された。原因は、右肩の「インピンジメント症候群」。あまり聞き慣れない怪我について、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長に聞いた。

芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長に聞く
米大リーグ・ドジャースの佐々木朗希投手が13日(日本時間14日)、メジャー移籍後初となる負傷者リスト(IL)入りが発表された。原因は、右肩の「インピンジメント症候群」。あまり聞き慣れない怪我について、トップアスリートの専属トレーナーを務める芝浦田町スポーツ整骨院・はり治療院の新盛淳司院長に聞いた。
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インピンジメント症候群は、肩の中で起こる「挟み込み現象」とイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
肩甲骨の上の部分である肩峰(けんぽう)という骨の出っ張りと、ボール状の上腕骨頭の間には、筋肉や腱などの組織が通っています。
佐々木投手の投球動作では、腕を頭上よりさらに後ろに引いて高速で振り下ろすことになります。このときに、骨の間を通る筋肉や腱などの組織に繰り返しストレスがかかり痛みが出ます。佐々木投手のように時速160キロの豪速球投手だと、一般的に組織によりストレスがかかると言えるのではないでしょうか。
野球のみならず、バレーボール、バドミントンなど、繰り返し腕を上げるスポーツで起こることの多い職業病とも言えるかもしれません、
インピンジメント症候群と診断された佐々木投手ですが、一般的にまず、肩のどの組織が炎症を起こしているのかを確認することが重要です。MRIや超音波エコーなどの検査で患部を特定できると思います。
その上で、まずは安静にして炎症を抑え、段階的にトレーニングの強度を上げて、復帰することが一般的です。