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松山英樹のマスターズ制覇 涙した丸山茂樹が力説する価値「大谷翔平MVPと遜色ない」

マスターズを制覇した松山英樹、丸山茂樹が力説する価値とは【写真:AP】
マスターズを制覇した松山英樹、丸山茂樹が力説する価値とは【写真:AP】

松山に続く「将来のメジャー王者」を感じさせる選手とは

 現実に、「将来のメジャー王者」を感じさせる選手は出てきています。11月のアジアパシフィックアマチュア選手権で優勝して、来年のマスターズ出場を決めた中島啓太選手(日体大3年)です。

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 彼は小学生の頃から、僕が主宰する丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会に出場していましたが、高校生までは非力でコントール性を武器にした選手という印象でした。それが今では、「体が2倍になったのか」と思わせるほど筋骨隆々で、今季はアマチュアながらツアー優勝も飾りました。

 さらに言うと、今年の第22回丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会で「63」をマークして優勝した小林大河選手(西武台千葉高3年)も、300ヤードを軽く超える飛距離を持っていますし、総合的に高いポテンシャルを感じさせます。その他にも、続々といい選手が育ってきています。

 そういう意味でも、英樹の成し遂げたことは「衝撃的快挙」でした。しかし、このすごさが「本当に理解されているのだろうか……」という思いもあります。例えば、MVPを獲得した大谷翔平選手については「国民栄誉賞の授与を打診されたが辞退」という報道がありました。確かに大谷選手の活躍は素晴らしかったのですが、僕は「英樹の快挙も遜色ない」と思っています。

 ただ、4月の「情報ライブ ミヤネ屋」では、宮根(誠司)さんが、目に涙を浮かべながら「松山選手に国民栄誉賞をあげてもいいなと思いますけど」と言ってくれました。同じ思いでいるゴルフファンは多くいますし、宮根さんのような影響力のある方が代弁してくれたことは、本当にうれしかったです。この場を借りてお礼を言いたいです。

 29日の【後編】では、丸山が女子ゴルフ界の快挙を振り返りながら、来季、米ツアーで戦う渋野日向子、古江彩佳へのエール、入れ替わりの激しい女子ゴルファーたちが、「トップレベル」を維持するための提言をします。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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丸山茂樹

プロゴルファー 
1969年(昭44)9月12日、千葉・市川市生まれ。日大で活躍し、アマ37冠で92年にプロ転向。「マルちゃん」の愛称で親しまれ、国内ツアーで9勝後、00年から米ツアーに本格参戦。同ツアーでは通算3勝で、09年には日本シリーズJTカップで国内ツアー10勝目を飾った。また、02年には伊澤利光とのコンビで、EMCゴルフワールドカップを制している。海外メジャー大会の最高成績は04年全米オープン4位。現在は、ゴルフ中継の解説などメディアで活動し、一般財団法人丸山茂樹ジュニアファンデーションの代表理事として、ジュニアゴルファーの育成にも力を入れている。16年リオデジャネイロ五輪、今夏開催の東京五輪では、ゴルフ日本代表の監督を務めた。
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