杉浦 大介の記事一覧
杉浦 大介
1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。
-
ワイルダーの劇的KOがヘビー級戦線にもたらす意味 見えた“最強の王者”への道筋
2019.11.26瞬間、アリーナの時が止まり、大歓声が続く。WBC世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダー(アメリカ)の試合で、もう何度こんなシーンを見てきただろう?
-
「ネリはランキングから外す」 批判殺到の問題児にWBC会長も怒り心頭…独占直撃
2019.11.25ルイス・ネリ(メキシコ)の悪夢再び――。元WBC世界バンタム級王者のネリが前日計量で規定の118ポンド(約53.5キロ)を1ポンド(約450グラム)オーバーし、前IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)が罰金を受け取った上での規定体重外での対戦に応じなかったため、23日、ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催予定だったWBC世界バンタム級挑戦者決定戦はキャンセルとなった。
-
ヘビー級最強は誰だ!? フューリーはワイルダーと再戦へ、ビッグマッチが続々実現
2019.09.19“タイソン・フューリーの圧勝”という戦前の予想を覆し、激しく、スリリングで、劇的なファイトになった。試合後、勝者、敗者の両方が新たなリスペクトを勝ち得たという意味で、敗者なき戦いでもあった。
-
ナバレッテの目は輝いた― Sバンタム級最強王者に聞いた「VS井上尚弥」の可能性
2019.09.18WBO世界スーパーバンタム級王者エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)の強さばかりが目立った一戦だった。9月14日、ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われたファン・ミゲール・エロルデ(フィリピン)との3度目の防衛戦で、ナバレッテは圧倒的な4回TKO勝ち。2回に左フックのカウンターでダメージを与えると、その後もリラックスした構えから悠然と詰めに取り掛かる。3回終了間際にはロープ際での豪快な左フックでダウンを奪い、この時点で勝敗に対する興味はほぼ失われた。
-
渡邊雄太、悲願のNBA本契約の行方は? 勝負の2年目へ、クリアすべき2つの課題
2019.05.13今季のNBAプレーオフもそろそろクライマックスに近づこうとしているが、すでに敗退したチームの選手たちはもう来季への準備を始めている。メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んでいる渡邊雄太もその一人。4月後半~5月上旬という短い日本滞在を終えた24歳は、すでに米国に戻って練習を再開している。
-
伊藤雅雪は世界的なスターになれるのか ロマチェンコとのメガファイト実現の可能性
2019.04.18最近は日本人ボクサーの海外進出は珍しくなくなったが、ただ国外に出るだけでなく、本場米国で人気選手になる可能性を感じさせる世界王者がいる。
-
ロマチェンコはどこへ行く!? 強すぎる王者の宿命、同階級のライバル不在が浮き彫りに
2019.04.154月12日、ロサンジェルスのステイプルスセンターで行われたWBA、WBO世界ライト級タイトル戦で、王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がWBA指名挑戦者のアンソニー・クロラ(英国)に4回TKO勝ち。WBA王座は2度目、WBO王座は初防衛に成功し、戦績を13勝(10KO)1敗に伸ばした。
-
5人全員がスーパースターに― “完全体”となったウォリアーズに死角はあるのか
2019.01.291チーム5人でプレーするバスケットボールにおいて、5人すべてがスーパースターだったらどうなるのか?オールスターゲームのようなエキジビションではなく、シーズンを通じてプレーした場合にはどれだけの強さを発揮できるのだろう?ほとんどファンタジーのようなそんな問いに、今季、答えが出されようとしている。
-
NBAの最新センセーション 19歳の神童ルカ・ドンチッチのカネを払っても見たい凄さ
2019.01.081月5日、フィラデルフィアでの76ers戦後こと――。ロッカールームでそう語ったルカ・ドンチッチの声は小さく、ほとんど聞き取れないほどだった。ダラス・マーベリックス(以下、マブス)の新星は、まだ19歳。近くで見ると表情もあどけなく、スロベニア出身の少年はまだ未成熟でシャイなイメージを与えるはずだ。
-
なぜ、渡邊雄太は出場機会が増えない? 米記者の言葉から考える、NBAにおける未来
2019.01.06メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を結んだ渡邊雄太。5日(日本時間6日)にはGリーグのメンフィス・ハッスルで、オースティン・スパーズ戦に先発出場し、14得点10リバウンドの活躍でチームの勝利に貢献した。着実に成長しているが、一方でNBAでの出場機会がなかなか増えないことを残念に感じているファンは多いのだろう。