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ロマチェンコはどこへ行く!? 強すぎる王者の宿命、同階級のライバル不在が浮き彫りに

4月12日、ロサンジェルスのステイプルスセンターで行われたWBA、WBO世界ライト級タイトル戦で、王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がWBA指名挑戦者のアンソニー・クロラ(英国)に4回TKO勝ち。WBA王座は2度目、WBO王座は初防衛に成功し、戦績を13勝(10KO)1敗に伸ばした。

ワシル・ロマチェンコ【写真:Getty Images】
ワシル・ロマチェンコ【写真:Getty Images】

クロラに衝撃的なKO勝利、今後の展望は?

 久々に“ボクシング界の最高傑作”らしいパフォーマンスだった。

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 4月12日、ロサンジェルスのステイプルスセンターで行われたWBA、WBO世界ライト級タイトル戦で、王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がWBA指名挑戦者のアンソニー・クロラ(英国)に4回TKO勝ち。WBA王座は2度目、WBO王座は初防衛に成功し、戦績を13勝(10KO)1敗に伸ばした。

「ロサンジェルスの観衆は素晴らしかった。ずっとステイプルスセンターで戦いたかったんだ。今回は自分の予想も上回る盛り上がりだった」

 試合後のリング上でロマチェンコはそう述べたが、これだけ完璧なKO劇を見せればカリフォルニアのファンが湧き上がるのは当然だっただろう。

 第1ラウンドこそ様子見に終始した王者だったが、2回には細かい左と引っ掛けるような右フックで早くもペースを掴む。3回にはロープ際のコンビネーションでロープダウンを奪い、ここでほとんど勝負あり。最後は4回に切れ味鋭い右フックを相手のテンプルに打ち込むと、クロラは前のめりにダウン。直後は挑戦者のダメージが心配になるほどのフィニッシュに、1万101人のファンのどよめきはしばらく収まらなかった。

「前の試合では右肩が100%ではなかったけど、今夜が調子が良かったんだ」

 ロマチェンコ本人のそんな言葉通り、昨年5月のホルヘ・リナレス(ベネズエラ/帝拳)戦後に手術した右肩がついに完治したのは大きかったのだろう。12回判定に持ち込まれた昨年12月のホセ・ペドラザ(プエルトリコ)戦と比べ、この日の王者のパンチにキレと力感が感じられたのもそれで説明がつく。

 また、ライト級で3戦目を迎え、自身の3階級目に適応してきた部分もあったのか。理由はどうあれ、過去2戦はやや苦戦した通称“ハイテク”の圧勝劇に改めて溜飲を下げた支持者は多かったはずである。

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杉浦 大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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