[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

30~40代に増えている膝痛 「ちょっとした違和感」が“膝老化”の始まりかも?

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

最近では30代から症状の出る「膝痛」
最近では30代から症状の出る「膝痛」

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

 最近、膝に違和感を覚えている30~40代の方、いませんか? 実は若い世代にも増えているという“膝痛”。なぜ、痛みが出やすいのか。防ぐためにはどう工夫をしたらいいのか。中野氏がわかりやすく解説し、日常生活でできるトレーニングも指南する。

 ◇ ◇ ◇

 以前は高齢者の症状と考えられていた“膝痛”。しかし、最近は40代、早い人では30代から、違和感や痛みを覚える方が増えているようです。

 膝痛の原因の多くは、低筋力と柔軟性不足、そして軟骨の損傷や変形が関与しています。

 股関節はわかりやすくいうと、「凹状の骨」と「凸状の骨」がうまいことジョイントした関節なので、比較的、安定しています。ところが膝関節は骨の“凸と凸”が合わさったような形状なので、股関節に比べると非常に不安定。ジャンプしても走っても関節がズレないのは、周囲から筋肉が支えているおかげです。

 当然、筋肉量が不足すれば、ジョイント部分がずれてしまい、途端にグラグラと不安定になります。すると、特定の部分に負荷がかかったり、組織が引っ張られたりすることで痛みが発生。特に、柔軟性がない人は、痛みを感じる物質が分泌されやすくなっています。

 また、健康な膝は軟骨組織が関節の表面を覆い、骨同士が直接ぶつからないようにしたり、衝撃をやわらげ、動きを滑らかにしたりしています。ところが筋力低下や肥満、加齢などが原因で軟骨組織が摩耗。変形や損傷により、痛みを感じます(変形性膝関節症)。

1 2 3

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
UNIVAS
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集