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筋トレ系YouTuberは教科書になる? 体作りにあふれる“ネット情報”真偽の見分け方

変な情報を読んでいる時間があるなら「運動」「栄養」「休養」を、と岡田氏は話した【写真:荒川祐史】
変な情報を読んでいる時間があるなら「運動」「栄養」「休養」を、と岡田氏は話した【写真:荒川祐史】

変な情報を読む余計な時間があるなら「運動」「栄養」「休養」を

 筋トレ初心者は教科書通りの基本種目、基本のフォームで十分体は変わります。ところが、YouTuberの選択する特殊な種目、フォームを猿真似するという現象が起きている。貴重な時間を割いて、わざわざ効きの悪いトレーニングをすることになるので、非常にもったいないです。基本種目は、誰にでもかなりの効果が見込める良さがあります。徹底的にやり込んでください。

 大会に出ている人やYouTuberを参考にするのであれば、元々、体脂肪が多い状態からそれを削り取り、また筋肉が少ない状態からバランス良くしっかりつけて、努力していい体になった人が初心者向けに発信しているものであればいいかもしれません。自分で言うもの何ですが、私はほっといたらめちゃくちゃ体脂肪がつく体です。また、筋肉はまあまあつくのですが、ボディビル的にみると、筋肉の形が整わない。だから、形を整える工夫をしまくっています。そして論文や研究にも触れているため、経験則だけではない視点を忘れません。だから筋トレの本を書けるのです。

 インターネットは有効なものなのに、ジャンクな情報であふれさせるのはもったいないですよね。健康・筋肉・スポーツの業界に携わる一人としては、発信する一人一人が信念を持ち、読者が鵜呑みにできるくらい素晴らしい内容だけを発信していってほしいと願っています。検索して変な情報を読んでいる余計な時間など、人生にはありませんからね。その時間があるなら、トレーニングするか(運動)、メシ食うか(栄養)、寝ますよね(休養)、普通。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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岡田 隆

1980年、愛知県生まれ。日体大准教授、柔道全日本男子チーム体力強化部門長、理学療法士。16年リオデジャネイロ五輪では、柔道7階級のメダル制覇に貢献。大学で教鞭を執りつつ、骨格筋評論家として「バズーカ岡田」の異名でテレビ、雑誌などメディアでも活躍。トレーニング科学からボディメーク、健康、ダイエットなど幅広いテーマで情報を発信する。また、現役ボディビルダーでもあり、2016年に日本社会人ボディビル選手権大会で優勝。「つけたいところに最速で筋肉をつける技術」「HIIT 体脂肪が落ちる最強トレーニング」(ともにサンマーク出版)他、著書多数。バズーカ岡田公式サイトhttps://bazooka-okada.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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