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女性誌で見かける「ながら運動」に注意 通勤時間を最大限生かすダイエット法は?

オススメは「階段の上り下り」、消費カロリーはランニングとほぼ同程度

 唯一、「ながら痩せ」に効果的なのは、階段の上り下りです。階段の上り下りの消費カロリーは、ランニングとほぼ同程度といわれるほど。非常に強度が高い運動なので、通勤通学をしながら下半身の筋力アップが可能です。これまで、常にエレベーターやエスカレーターを使っていた人ならば、体が変わるでしょう。

「でも、通勤時や帰宅時は疲れているから、階段を使う体力は残っていないんだよね」というあなた。人間の体はそんなに弱くありません。体内には脂肪という形で、たくさんのエネルギーが蓄積されています。階段を上りきった瞬間にバタッと倒れ込み、会社に行けなくなる事態にはなりません。

 それに「疲れた~」という感覚は体が変わるサイン。筋肉が破壊され、きちんとエネルギーを使えているから疲れを感じる。むしろ、ダイエット的にはうれしいサインです。

 本来、駅のエスカレーターやエレベーターは体の不自由な方やお年寄りの方など、階段の上り下りが困難な方が使うものです。若い人たちがエスカレーターを待つ長い行列を見ると、悲しくなります。階段を使えば、無駄な待ち時間は短縮され、筋肉がつき、体脂肪も燃える。体力だってつきますし、メリットしかないと思いませんか?

 通勤時に階段のある駅を使わない人は、会社内で、住んでいるマンションで、常に移動時に階段を使うのもよいでしょう。体力に自信のない人は、まずはビルの4階に相当する階段を、毎日、上りだけ使うところからスタート。ちなみに階段生活に切り替えた私のクライアントは全員、体脂肪率が落ちています。だまされたと思って今日から、3か月、階段生活を続けてみてください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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