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ライバルの成功に「うぇーい!」、ミスに落胆 体操第1班に付いて撮影、実感した6人の絆【フォトコラム】

体操の世界選手権(10月・オランダ)代表選考を兼ねたNHK杯(東京体育館)は17日、全日本の得点を持ち越した男子の最終日が行われ、合計点341.362点で岡慎之助(徳洲会)が3連覇を飾った。6種目を同じ6人で演技して回る体操競技。上位選手で構成される第1グループに、代表枠も争うライバルながら、仲間の成功を願う絆を感じた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

三輪の好演技に声をかけ、笑顔で迎え入れる橋本大輝【写真:中戸川知世】
三輪の好演技に声をかけ、笑顔で迎え入れる橋本大輝【写真:中戸川知世】

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 体操の世界選手権(10月・オランダ)代表選考を兼ねたNHK杯(東京体育館)は17日、全日本の得点を持ち越した男子の最終日が行われ、合計点341.362点で岡慎之助(徳洲会)が3連覇を飾った。6種目を同じ6人で演技して回る体操競技。上位選手で構成される第1グループに、代表枠も争うライバルながら、仲間の成功を願う絆を感じた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 仲間の好演技には声を上げて喜び、仲間のミスにはショックを受けていた。まるで、自分のことのように。

 NHK杯最終日、私は優勝を争う第1グループに付いて6種目を撮影した。

 2種目めのあん馬。組5番目の三輪哲平が13.933点の好演技を見せると、先に演技を終えた橋本大輝らが笑顔で「うぇーい!」と声をかけて手を差し出した。これに三輪がハイタッチして待機席へと戻っていく。

鉄棒で橋本の落下に、両手を顔に当ててショックを受ける土井陵輔【写真:中戸川知世】
鉄棒で橋本の落下に、両手を顔に当ててショックを受ける土井陵輔【写真:中戸川知世】

 自分の番が終われば一旦緊張を解き、ライバルの演技を見守る。この場面だけでなく、高難度の技を決めると待機席からは自然と歓声や拍手が沸き起こった。自身の順位に関わるため演技にはもちろん視線を注ぐが、素直な称賛の思いも込められていた。

 最終種目の鉄棒では、優勝がかかる最終演技者・橋本に全員の視線が集まる中、まさかの落下。会場は一瞬騒然とした後、橋本が立ち上がるまでは静寂が広がった。後方で見守った土井陵輔は思わず顔に両手を当て、ショックを隠し切れない表情を浮かべていた。

 さながら団体戦のような雰囲気。誰もが相手のミスなど望まず、互いのベストを願う。失敗には痛みを共有。常に声を掛け合う姿にはジムナストの強い絆が見えた。

 パリ五輪3冠の岡、東京五輪2冠の橋本が激闘を繰り広げた今大会。互いをリスペクトし、高め合う連帯こそが今の男子体操の強さに繋がっているのかもしれない。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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