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井上尚弥、米リング誌編集長が「伝説の域」と絶賛した11R「椅子から飛びそうに…」

ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝は7日、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。WBSS制覇を見事に果たした。米専門誌「ザ・リング」のダグ・フィッシャー編集長は11ラウンドに井上が放ったキラーブローに「思わず椅子から飛び上がりそうになった」と大興奮。ダウンしたドネアがカウント10以内で立ち上がったのか、疑問を呈していた。

井上尚弥【写真:荒川祐史】
井上尚弥【写真:荒川祐史】

ドネアからダウン奪った3分間、10カウント以内に立ち上がったかは疑問

 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝は7日、WBA・IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち。WBSS制覇を見事に果たした。米専門誌「ザ・リング」のダグ・フィッシャー編集長は11ラウンドに井上が放ったキラーブローに「思わず椅子から飛び上がりそうになった」と大興奮。ダウンしたドネアがカウント10以内で立ち上がったのか、疑問を呈していた。


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 伝説の名勝負となったWBSS頂上決戦。「ボクシングの聖書」と呼ばれるリング誌編集長のフィッシャー氏も興奮を隠し切れなかった。読者とのQ&A企画で、話題は井上対ドネア戦に。「11ラウンドは年間最優秀ラウンド、そして、年間最優秀ファイトになるのでは?」という質問が届いた。

 フィッシャー編集長も「このファイトはラウンド11で伝説の域に到達した」と同意した。「私は思わず椅子から飛び上がりそうになった。なぜならイノウエのボディショットをこの試合中、待ち望んでいたからだ」とドネアの脇腹に突き刺し、この日唯一のダウンを奪った井上の左のボディフックを絶賛。興奮のあまりに立ち上がりそうになったと振り返っている。

 この場面でドネアは痛みを必死にこらえながら、リングで小走り。最終的にダウンとなり、カウントはスタートした。フィッシャー編集長は「もしかすると、彼はカウントを破ることができなかった」と指摘。ドネアは実際に10カウント以内に立ち上がれず、試合は終わっていたのではないかとの見方も示した。

 その上で、フィッシャー氏は「ラウンド11は間違いなく年間最優秀ラウンド候補だ。そして、WBSSバンタム級決勝は2019年の最優秀ファイトで5傑に入る。全てを兼ね備えていた。スキル、スピード、パワー、ハイペース、戦士のハート、流動的な試合展開、そして、劇的な瞬間。どちらも危険な逆境を乗り越え、戦い続けなければいけなかった」と評した。

 井上については「この経験から学び、さらに成長するだろう。今後、さらに攻略困難になることだろう」と称賛。トップランク社と契約したにより今後は米国での試合が増える。「リングサイドからこのショーを取材することは間違いない」と喜んだ。リング誌編集長も認めた11ラウンド。流血の死闘を乗り越えたモンスターは国際的名声を更に高める結果となった。

(THE ANSWER編集部)




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