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井上尚弥、ドネアと「世代交代」なるか 注目は第1R、ゴング後にわかる両者の選択肢

ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。勝つのは飛ぶ鳥を落とす勢いのモンスターか、数々の衝撃KOを生んだ百戦錬磨のフィリピンの閃光か。最強の称号を懸けたビッグマッチは、第1ラウンドの両者の出方から注目が集まる。

井上尚弥(左)とノニト・ドネア【写真:荒川祐史】
井上尚弥(左)とノニト・ドネア【写真:荒川祐史】

時代は変わるのか、井上尚弥は百戦錬磨ドネアの「キャリア」を警戒

 ボクシングのWBA・IBF世界バンタム王者・井上尚弥(大橋)が、7日にさいたまスーパーアリーナで世界5階級王者ノニト・ドネア(フィリピン)とワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で戦う。勝つのは飛ぶ鳥を落とす勢いのモンスターか、数々の衝撃KOを生んだ百戦錬磨のフィリピンの閃光か。最強の称号を懸けたビッグマッチは、第1ラウンドの両者の出方から注目が集まる。


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「第1ラウンドは想像がつかない。バババっと行くのか、お互い距離を取って考えて、考えてなのか。二つに一つだと思う。第1ラウンドは凄くピリピリとした緊張感になる。ここ数年にないものになるでしょう」

 こう語ったのは、井上陣営の大橋秀行会長だった。選手として、会長として、長くボクシングに関わってきたが、先の読めない好カード。両者とも技術に優れ、どんな展開にも対応できるため、試合運びにおいてリング上の“選択肢”が余りあるほど多い。だからこそ、ゴングが鳴った瞬間からどんな展開になるのか「想像がつかない」のだろう。

 井上はいつも通り、いや、いつも以上に落ち着きを払い、自信に満ち溢れている。決戦まで残り10日となった所属ジムでの公開練習。ドネアの警戒ポイントに「キャリア」を挙げた。「警戒するのは倍以上あるキャリアだけ。そこだけを警戒している。それだけの選手と戦ってきているところのみ。そこは侮れないです」

 18勝16KOで世界3階級を制した26歳の井上に対し、フライ級からフェザー級まで世界5階級を制した36歳のドネアは、通算戦績40勝26KO5敗、バンタム級では5勝4KOを誇る。重量級に比べ、派手なKOの少ない軽量級。それでも、強烈な左フックを武器に本場・米国で人気を博するまでのし上がった。

 ただ、井上の言葉を裏返しすれば、キャリア以外は取るに足らないということ。以前、ドネアの左フックについても「当てられるイメージはない」と言い切っていた。パワー、スピード、技術など、どれをとっても超一流のモンスター。劣っている部分があるとすれば、10歳差の「キャリア」しかないのだろう。

 大橋会長は「スピードの差は大きい。これはもう縮められない差です」と、井上の数ある武器のうちの一つに絶大な優位性を感じている。しかし、キャリアに裏打ちされたドネアの一撃必殺を警戒し、緊迫した“斬り合い”になると想像した。

「ベテランになるとスピードが落ちるのは当然。ただ、経験から来るカウンターのタイミング、相手に合わせる瞬間的なパンチが凄い。カウンター(の精度)は年齢とともに変わってくるから。(判定決着は)ないと思う。お互いに左フックが強いし、パンチに力が乗る時の(相手との)距離が同じ。絶好調同士で凄い試合になる」

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