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異例の35歳で初招集「正直半分諦めかけていた」 女子バレー・栄絵里香、緊張の日本開催初コート

バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会が8日、Asueアリーナ大阪で開幕した。世界ランキング6位の日本は同2位ブラジルと対戦し、1-3で敗戦。通算6勝3敗となった。今年のVNLで代表初招集されたセッター栄絵里香(SAGA久光スプリングス)は粘り強いレシーブと冷静なゲームメークでチームを支えた。

バレーボール日本代表のセッター栄絵里香【写真:中戸川知世】
バレーボール日本代表のセッター栄絵里香【写真:中戸川知世】

ネーションズリーグ女子・日本VSブラジル

 バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会が8日、Asueアリーナ大阪で開幕した。世界ランキング6位の日本は同2位ブラジルと対戦し、1-3で敗戦。通算6勝3敗となった。今年のVNLで代表初招集されたセッター栄絵里香(SAGA久光スプリングス)は粘り強いレシーブと冷静なゲームメークでチームを支えた。

 35歳が初めて母国で日の丸を背負った。強国ブラジルとの戦いは苦戦を強いられ「取り切れなかったことが悔しい」と栄は唇をかんだ。

 一方、地上波中継もされた大舞台に「初めは緊張していました」と照れ笑い。6月に代表デビューを果たしていたが、日本開催の国際大会はこれが初出場。「少しずつ自分のリズムが作れるようになって、後半にかけていい攻撃できた」と冷静に振り返った。

 試合は第1セットを先取されるも、第2セットで和田由紀子が6得点を挙げて奪い返す。しかし190センチ超えの選手を揃えるブラジルのブロックに苦しんだ。主将の石川真佑が両チーム最多タイの21得点、和田が16得点をマークするも及ばず、これでVNL3連敗になった。

 トスの配分をめぐり、栄は「日本のリーグだと外国人選手がいて、頼ってしまうところがある。日本ではスーパーエースがいない中で、みんなで点数を取らなきゃいけない。『全員攻撃』を意識して、コンビネーションの組み立てで相手のブロックを薄くしないと」と分析する。

 司令塔としては「どうしてもセッターとしてみんなに見られるから、不安な表情をしない。『絶対に行ける。絶対に取るよ』と声かけをしている。自分にできる、そういうところでしっかりとチームに向き合っていきたい」と強調した。

 年齢だけで見れば異例のキャリアにも映るが、その裏には着実に積み上げてきた努力と時間があった。名門・東九州龍谷高を卒業後、国内リーグで15年以上プレー。昨季は主将としてSAGA久光スプリングスをSVリーグ優勝に導いている。

「現役を続けている以上は『代表でやりたい』と目指していたのですが、30歳を超えたあたりから『今年呼ばれなかったらもうないかな』と正直半分諦めかけていました」

35歳で代表初招集された栄の思いとは【写真:中戸川知世】
35歳で代表初招集された栄の思いとは【写真:中戸川知世】

 実際に招集がかかった時は嬉しさよりも驚きの方が大きかった。「自分が目標としていた場所ではあったので、もう一度頑張りたいという思いが強くなった」と気を引き締め、世界と戦う。

 その上で「気持ちだけでは勝てない世界。エネルギーや気迫は大事なんですけど、技術や精度が求められる。個人的にもレベルアップして、チームを勝たせられるセッターになれるように頑張っていきたい」と次戦に向けて意気込んだ。

■VNLとは

 世界のトップチームが男女ともに18チーム参加。日本女子は予選ラウンド第1週を4戦全勝で終え、第2週は2勝2敗。通算6勝2敗で大阪大会を迎えた。9日にタイ、11日にトルコ、12日にポーランドと対戦。上位7チームと開催国の中国が決勝ラウンドに進む。

 日本女子は2024年大会で準優勝、25年大会は準決勝でブラジルに惜敗し、3位決定戦でポーランドに屈して4位だった。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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