「6歳老けました(笑)」最大14.9m強風に苦戦 前半45、放心状態も…姉と一緒に耐えた22歳大久保柚季の運
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が9日、茨城GC西C(6718ヤード、パー72)で開催された。首位から出たプロ2シーズン目の大久保柚季(加賀電子)は、3バーディー、8ボギー、2ダブルボギーの81で回って通算4オーバーとし、4位に後退した。最大瞬間風速14.9メートルの強風で硬く、速いグリーンに大苦戦。前半は45をたたき、キャディーを務めてくれた姉・咲季の言葉に上の空だったが、14番パー4から3連続バーディーで復活を遂げた。会見では「今日で6歳ぐらい老けました」と話すなど、ユニークな22歳。最終日は最終組の1つ前から、ツアー初優勝とメジャー初制覇を狙っていく。

ワールドレディスサロンパス杯第3日
国内女子ゴルフのメジャー初戦・ワールドレディスサロンパス杯第3日が9日、茨城GC西C(6718ヤード、パー72)で開催された。首位から出たプロ2シーズン目の大久保柚季(加賀電子)は、3バーディー、8ボギー、2ダブルボギーの81で回って通算4オーバーとし、4位に後退した。最大瞬間風速14.9メートルの強風で硬く、速いグリーンに大苦戦。前半は45をたたき、キャディーを務めてくれた姉・咲季の言葉に上の空だったが、14番パー4から3連続バーディーで復活を遂げた。会見では「今日で6歳ぐらい老けました」と話すなど、ユニークな22歳。最終日は最終組の1つ前から、ツアー初優勝とメジャー初制覇を狙っていく。
吹き荒れる強風と、ガラスのように硬く仕上がったグリーン。大久保は前半だけで9オーバーの45をたたいた。10番パー4に向かう通路。その目はうつろで文字通りの放心状態だった。
「前半は何が悪いのか分からなくなりました。なぜ、ボギーなのか、なぜダボ(ダブルボギー)なのか、全く理解できなくて…。姉に『どこでボギーを打ったか分からない』と言ったら、『全部じゃね』と返されました(笑)」
姉の咲季は、JLPGAティーチングプロフェッショナル資格A級を所持するプロの先輩でもある。だが、12番パー5ではその助言を受けたクラブ選択がハマらずに少し八つ当たりをしていた。
「(第3打を)58度(ウェッジ)で打つか54度で打つかで迷って、姉が『58度からの方がいいよ』って言ったのに、私がそれを打ったらちょっとかんじゃったのもあって弱くなりました。その時は『このままいったらマジで90打つぞ』と言ってしまいました」
メジャーの重圧と過酷なセッティングが、持ち味の強気なパットの感覚を狂わせていた。だが、底なし沼のような苦しみから大久保を救い出したのは、やはり姉の存在と自身が磨き上げてきたショートゲームだった。ターニングポイントは12番と13番パー3のグリーン上。ここで長めのパーパットを姉から勧められた「チャー・ハン」のテンポで、しぶとくねじ込んだ。
そして、迎えた14番パー4では5番ウッドを振り抜き、「風とけんかさせるように」してピン手前6メートルに2オン。ここからも1パットで決め、貴重なバーディーを奪った。「あそこから一つギアを上げられました」。98ヤード(実測93ヤード)でツアー史上最短の15番パー3、16番パー4ではショットをピン1メートルにつけ、大復活の3連続バーディーとした。
「途中で『もうどうでもいいや』って折れた気持ちが、結果的に良かったのかもしれません。81も打って首位に2打差でいられたことも驚きました」
その上で「今日は長かったですか」と問われると、「長かったです、今日で6歳くらい老けました」と返答。取材陣を爆笑させた。
そして、「明日は最終組ですかね」と逆質問。最終組から1つ前の組だと分かると、「逆にいいかなと思います」と言った。
「同じスコアなら前の組の方がプレッシャーをかけられます。それに去年、ステップ・アップ・ツアーで3勝した時も全部1組前だったんです」
それも踏まえて、「ぐっすり眠れそうです。疲れました(笑)。もう、頭の中は真っ白。何も考えずに寝たいです」と実感を込めた。絶望の淵から生還し、吉兆の「1組前」を引き当てた。この運を生かし、姉とともにビッグタイトルを獲りにいく。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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