直前に溶連菌、4日間高熱も…“日本記録超え”から1年、青木アリエが口にした「プライド」
陸上の静岡国際は3日、静岡・エコパスタジアムで行われ、女子400メートルで青木アリエ(日体大4年)が53秒60で日本人トップの2位だった。1年前には、日本記録を上回るタイムをマークし、注目を集めた大会。地元・静岡に凱旋し、堂々の走りを見せた。

陸上・静岡国際
陸上の静岡国際は3日、静岡・エコパスタジアムで行われ、女子400メートルで青木アリエ(日体大4年)が53秒60で日本人トップの2位だった。1年前には、日本記録を上回るタイムをマークし、注目を集めた大会。地元・静岡に凱旋し、堂々の走りを見せた。
元気な姿で戻ってきた。雨がパラパラと降り始める中、登場した青木。前半は落ち着いた走りで、後半に追い上げた。観客の声援を受け、最後まで力走。海外選手に次ぐ2着でフィニッシュした。「地元開催だし、去年のタイムもあるので、絶対に出たかった。落ち着いて走れたと思う」。トレードマークのサングラスを外すと、表情は明るかった。
大会1週間前に溶連菌に感染。高熱で4日間寝込み、まだ復調途上にある。53秒台ながら「コンディションが良くない中ではいいタイム」と頷く。「これ以上タイムを落とすことなく、上を目指したい」とまだ始まったばかりのシーズンへ意気込んだ。

1年前、この大会で驚異のタイムを叩き出した。日本記録を0.04秒上回る51秒71を記録。当時はペルー国籍だったため、日本記録にはならなかったが、大記録と共に、「フロレス・アリエ」の名が一躍広まった。
翌6月に日本国籍を取得。初出場した日本選手権は、大会前に右手人さし指を骨折するアクシデントがありながら3位に入った。「青木アリエ」に改名し、9月の東京世界陸上混合4×400メートルリレーで初めて日の丸を背負った。
しかし、本番はメンバー落ちで走れず。「初めて心の底から『陸上を辞めてもいいんじゃないかな』と思った」と引退もよぎるほどだった。オフの1か月は、帰省したり、旅行したりとリフレッシュし、陸上への思いを再確認。「今日はみんなには『元気になったね』って言われることが多かった」と笑顔を見せた。
もともと大きな目標は決めない性格だが、頼もしい発言もあった。
「大会をこなして記録がついてきたら、(9月の)アジア大会の3位以内を目標に頑張りたい。(5月21日開幕の)関東インカレは100、200、400メートルに出場して、プライドって言うとあれですけど、400で勝負していきたい」
大学最後のシーズン。ここから調子を上げていく。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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