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村田諒太「自分はヘタレ」 攻め抜いた衝撃KO後に告白した胸中「逃げるのはチキン」

ひっそりと抱えていた不安「自分はヘタレやし、それでいいと思う」

――前に出ることに怖さは?


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「僕もミドル級ですから。それは自分で言うことじゃない。僕もミドル級だし、ミドル級のボクサーで逃げるのもチキンだし。スパーリングでやったことしか出ない。ここ(控室)を試合前に出る時に、会長に『僕みたいなもんにチャンスをくださってありがとうございます』と言いました。こんな舞台に立てることを感謝して、ヘタレな自分をカバーしている」

――不安はなかったか?

「不安がないわけないでしょ。不安がなかったら、ルーティーンなんてやらないし、こんな哲学的なこと考えないし。不安はあっていいと思う。不安があるから頑張るし、不安があるから成長していると思うし、不安があるから見ていただいて共感していただけると思う。自分はヘタレやし、それでいいと思う」

――引退か迷って再起を決断したことについて、今思うのは?

「そりゃ良かった。この結果が出て。会長が跳ねて喜ぶことなんて見たことなかった。一番、お世話になっているから、そのシーンを作れて良かった。僕は、個人っていうは一つの歯車だと思う。南京都高校が居場所をくれたし、東洋大も居場所をくれたし、帝拳でも一部でいられる。生きていく上で居場所があるって大事なこと。それを歓迎してくれるのは嬉しいですね」

――チーム帝拳に支えられたことは?

「僕らにしかわからないことがある。あの場で一緒に汗を流して、僕らにしかわからないつらさも、嬉しさもある。南京都(高校)と一緒なんですよ。南京都にも魂があるし、東洋大にも魂があるし、帝拳ジムには帝拳ジムの魂がある。そこに宿っている。そこにいることで影響があるし、そこで絆が深まると思う」

――次に見据えるものは?

「あんま言いたくないっすわ(笑)。先のこと。気が大きくなってるから、先のこと言うのはやめときましょ。僕個人というより、チーム帝拳が居場所をくれたので、バトンを渡すくらい頑張りたいなと思います」

(THE ANSWER編集部)




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