田中希実が「心を鬼に」して得た世界切符 5000m4連覇、大会新の独走は「全て手放して捨てた」から
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。女子5000メートル決勝は日本記録保持者の田中希実(New Balance)が、14分59秒02で4年連続5度目の優勝した。福士加代子の大会記録を21年ぶりに塗り替え、世界選手権の代表に内定。レース後、圧巻のレースにつながった要因を明かした。

陸上・日本選手権
9月に東京・国立競技場で開催される陸上・世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が4日、同会場で開幕した。女子5000メートル決勝は日本記録保持者の田中希実(New Balance)が、14分59秒02で4年連続5度目の優勝した。福士加代子の大会記録を21年ぶりに塗り替え、世界選手権の代表に内定。レース後、圧巻のレースにつながった要因を明かした。
田中は22、23年世界選手権代表の廣中璃梨佳、伊澤菜々花の3人で序盤から先頭争いを展開。廣中が積極的に引っ張る中、その背後で虎視眈々とレースを進めた。
「前に出ようか迷ったけど、記録を狙うレースというよりは順位を狙うレースなので、心を鬼にして自分のしたいレースをしようと思った」
仕掛けたのはラスト4周。一気にギアチェンジすると、一時は2位以下を100メートル近く引き離す大独走だった。
21年ぶり大会記録更新の好走につながったものは何だったのか。「いろいろ手を伸ばしてつかもうとしていたところとか、つかんで離さなかった部分を一度全て手放して捨てたというところが今回の走りにつながったかなと思う」と田中は説明した。
史上初の6連覇を狙う1500メートルは5日に予選、6日に決勝が行われる。「5000メートルでかなりきつかったけど、惰性の1500メートルになってしまわないように。悔いが残らない走りを目指していきたい」と闘志を高めていた。
(THE ANSWER編集部)