3日間首位→失速3位で堪えた涙 河本結の我慢「27歳、涙は見せられない」 届かなかった優勝は「時期が来たら」
国内女子ゴルフツアーのアース・モンダミンカップ最終日が29日、千葉・カメリアヒルズCC(6688ヤード、パー72)で行われた。首位から出た河本結(RICOH)は2バーディー、3ボギーの73で回って通算9アンダーとし、3位でフィニッシュした。上位の常連だが、ラウンド後には「体力不足」と課題を口にした。

アース・モンダミンカップ最終日
国内女子ゴルフツアーのアース・モンダミンカップ最終日が29日、千葉・カメリアヒルズCC(6688ヤード、パー72)で行われた。首位から出た河本結(RICOH)は2バーディー、3ボギーの73で回って通算9アンダーとし、3位でフィニッシュした。上位の常連だが、ラウンド後には「体力不足」と課題を口にした。
最終18番パー5。河本は2.5メートルのパーパットを沈め、右手で小さくガッツポーズをした。
「カップ2つ分ぐらい曲がるフックラインでした。めっちゃ気持ち良かったです。最後の最後にボギーで終わると、お客さんに悪いので」
前日の第3日に続き、この日も苦しい展開になった。ショットがブレてボギーが先行。終盤は厳しいパーパットを入れ続け、何とか3位で踏みとどまった。だが、ホールアウト後に涙があふれそうになったという。
「ファンの方に声をかけていただき、アテストの時に涙が出そうになりました。でも、『(もうすぐ)27歳、涙は見せられない』と思って我慢したら、自分の感情が分からなくなってしまいました」
前日まで3日間首位をキープ。完全優勝をかけて臨んだ最終日だった。冷静な自己分析も忘れない。
「体力不足です。上体が起きてしまって、自分でやりたいスイングができていませんでした。オフにめっちゃ、走ったんですけどね。足りなかったみたいです」
もっとも、暑さの本番はこれから。対策は「休養とトレーニング、水シャワーを浴びることです」と言った。今季は未勝利ながら、国内ツアー出場12試合で予選落ちはなく、トップ10入り6度。メルセデス・ランキング5位、賞金ランキングでは4位につけている。本人も「年間を通していい状態を続けることが一番大事ですし、優勝は時期が来たらと思っています」と前向き。今大会については「悔し過ぎる」と言ったが、その目は輝いていた。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)