井上尚弥に2階級下の王者が挑戦状「戦う自分が目に浮かぶ」 PFP7位の大物が意欲「史上最高の戦いに」
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)に2階級制覇王者から挑戦状が叩きつけられた。「ボクシング史上最高のファイトの一つになる」「人々も喜んでくれるだろう」と世紀の一戦の実現に期待を寄せている。

WBC世界スーパーフライ級王者のジェシー・ロドリゲス
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)に2階級制覇王者から挑戦状が叩きつけられた。「ボクシング史上最高のファイトの一つになる」「人々も喜んでくれるだろう」と世紀の一戦の実現に期待を寄せている。
井上との対戦に意欲を示したのは25歳のWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国・帝拳)。世界で最も権威あるボクシングの米専門誌「ザ・リング」の階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で7位に位置づけられる大物だ。米専門メディア「ボクシング・シーン」がロドリゲスとトレーナーのロバート・ガルシア氏のインタビュー記事で伝えた。
ロドリゲスは井上との対戦を望む世間の声を目にし、「ついにはイノウエと戦う自分の姿が目に浮かぶようになった」という。「実現するまでどれほどかかるかは分からない」としつつも、「いずれ必ず実現するビッグファイトなのは分かっているし、人々も喜んでくれるだろう」「ボクシング史上最高のファイトの一つとして記憶に残るに違いない」と胸を膨らませた。
とはいえ、現状井上は2階級も上の存在。それでもガルシアトレーナーは「バム(ロドリゲス)は21歳の誕生日の1週間後に初の(フライ級)タイトルを獲得した。彼はとても若い」とまだまだ階級を上げる余地があると示唆した。「イノウエは32歳で、身体はすでに疲れている。トレーニングやスパーリングは厳しい」と主張し、「バムにとってはたったの7ポンド(約3.2キロ)。しかも2人ともだいたい5フィート5インチ(約165.1センチ)だ」と、体格差は大きくないとの見解を示した。
ロドリゲスは21戦無敗(14KO)。7月19日にはWBO世界スーパーフライ級王者のプメレレ・カフ(南アフリカ)との統一戦が予定されている。同メディアによると、陣営は当初、4団体統一を目指していたが路線変更し、来年にはバンタム級への昇級を視野に入れているという。ガルシアトレーナーは「彼がイノウエと戦うことに疑いはない。イノウエとやりたい。それは素晴らしいことになる」と期待を込めた。
(THE ANSWER編集部)