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男女とも韓国に敗戦「ダメなところが浮き彫りに」 ハンド日本代表に立ちはだかる“東アジアの壁”

ハンドボールの男女日本代表は21日、韓国中部の清州にあるSKホークスアリーナで行われた定期戦で揃って韓国に敗れた。男子「彗星ジャパン」は前半8-15と大差をつけられ、後半追い上げたものの25-27と届かず。女子「おりひめジャパン」は前半14-17から後半に22-22と追いついたが、25-29と突き放された。

「彗星ジャパン」の水町孝太郎【写真:Getty Images】
「彗星ジャパン」の水町孝太郎【写真:Getty Images】

男子「彗星ジャパン」は追い上げ届かず

 ハンドボールの男女日本代表は21日、韓国中部の清州にあるSKホークスアリーナで行われた定期戦で揃って韓国に敗れた。男子「彗星ジャパン」は前半8-15と大差をつけられ、後半追い上げたものの25-27と届かず。女子「おりひめジャパン」は前半14-17から後半に22-22と追いついたが、25-29と突き放された。

 親善試合の定期戦とはいえ、2028年ロサンゼルス五輪出場に向けて大事な試合だった。対戦成績ではともに大きく離されているとはいえ、近年は男女ともに拮抗。男子のトニー・ジローナ監督も、女子の新井翔太暫定監督も、アジアで1つの五輪出場枠を争うライバルとの試合に向けて「ここで勝っておくことは重要」と話していた。

 パリ五輪出場を決めた2023年8月のアジア選手権に続く連勝を狙った男子は、得点源のCB藤坂尚輝(大同フェニックス東海)が厳しいマークにあい、相手GKにも阻まれて得点が伸びず。前半は攻守のバランスを欠いたまま大量7点を追う展開で折り返した。

 後半はこの日34歳の誕生日を迎えたGK岩下祐太(ジークスター東京)の好守でリズムをつかみ、RB荒瀬簾(豊田合成ブルーファルコン名古屋)のゴールなどで追い上げたが届かず。主将を務めたLB水町孝太郎(豊田合成ブルーファルコン名古屋)は「前半の入りがすべて。立て直せた後半のゲームを、出だしからできなかったのが課題」と振り返った。

 この日早朝には、21歳以下で構成される日本ジュニア代表が、ポーランドでの世界ジュニア選手権予選リーグで韓国に35-28と快勝。藤坂の福井・北陸高の後輩で、ジュニアのエースCB永森悠透(はると)が10得点でチームを勝利に導いたが、対韓国“連勝”はならなかった。

 日本代表をパリ五輪に導いた攻守の要、クウェートでプレーする安平光佑と、フランスでプレーする吉田守一は不参加。さらにリーグHプレーオフが15日まであったため、コンディション不良やチーム事情を理由に辞退する選手もいた。この試合が初代表の若手にリーグHで好調だったベテラン勢を加えた布陣で臨んだが、同じく若返りをはかる韓国に力負け。2大会連続の五輪予選突破を目指して、西アジア勢とともに韓国は今回も難敵だ。

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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