あの井上尚弥が「ショック」 残した言葉に広がる共感、ウェルター級の現実「代弁してもらった」
ボクシングのWBO世界ウェルター級(66.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が19日、東京・大田区総合体育館で行われ、挑戦者の同級2位・佐々木尽(八王子中屋)が同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回失神KO負け。過去に日本人王者がいない階級で、歴史的な快挙が懸かった一戦だったが、王座獲得はならなかった。現地で観戦した世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は試合後、SNS上でコメントをつづった。

佐々木尽VSブライアン・ノーマン
ボクシングのWBO世界ウェルター級(66.6キロ以下)タイトルマッチ12回戦が19日、東京・大田区総合体育館で行われ、挑戦者の同級2位・佐々木尽(八王子中屋)が同級王者ブライアン・ノーマン(米国)に5回失神KO負け。過去に日本人王者がいない階級で、歴史的な快挙が懸かった一戦だったが、王座獲得はならなかった。現地で観戦した世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は試合後、SNS上でコメントをつづった。ファンの共感を呼んでいる。
日本人初のウェルター級世界王座奪取を狙った佐々木だが、初回に2度のダウン。以降も勇敢に戦うが5回、ノーマンの強烈な左フックをまともに被弾すると大の字に倒れ、5回46秒失神KOに。太刀打ちできなかった事実への衝撃は大きかった。
現地で観戦した井上は試合後、自身のXを更新。「ノーマンとの差はやる前からわかっていたものの佐々木尽ならと期待してしまう何かがあった。そんな僅かな期待すらも感じさせないノーマンとウェルター級の壁にショックを受けた夜でした」と言及した。
世界の壁に跳ね返された佐々木の姿に、井上も率直な思いを告白。この言葉は反響を呼び、X上には「まるで私の気持ちを代弁してもらったかのようです」「とってもよく分かる。本当にそう」「いやほんとそれ。期待してたけど衝撃的なダウンだった」「ほんとにそうですね…1Rからここまで差があるのかと」と共感する声が多数上がっていた。
ウェルター級は過去に日本人世界王者がいない階級。これまで辻本章次、龍反町、尾崎富士雄、佐々木基樹が挑戦したが、いずれも敗れている。佐々木で日本人5人目の挑戦となり、日本で同級の世界戦開催は1989年12月の尾崎以来36年ぶりだったが、及ばなかった。
(THE ANSWER編集部)