パドレス戦で663日ぶり登板

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は16日（日本時間17日）、本拠地パドレス戦に「1番・投手兼DH」で出場。エンゼルスに所属していた2023年8月23日以来、実に663日ぶりの実戦マウンドに上がった。復帰登板は28球を投げて1回2安打1失点で降板。マウンド上で感情を見せる場面も久々にあり、米ファンは「こういう一面が見られるのは良い」などと反応していた。

　初回、大歓声の中でマウンドに上がった大谷。感情を見せたのは無死一、三塁で迎えた3番マチャドの打席だ。バットが回ったかに見え、初めての三振を奪ったかとも思われたが、判定はノースイング。場内がブーイングに包まれる中、マウンド上の大谷はややのけ反るようにして両手を頭上に。顔を歪め、少し悔しそうな感情ものぞかせた。

　打者・大谷としてはなかなか見られない表情。米専門メディア「ドジャース・ネーション」公式インスタグラムはこのシーンを動画で公開し「ショウヘイ・オオタニは、マニー・マチャドのチェックスイングがスイング判定されず、不満そうだった」と紹介した。

　大谷が投手として感情を見せる光景を久々に見た米ファンは「ショウヘイのこういう一面が見られるのは良いよね。マウンドに立っている時はちょっと違うんだ」「これは酷いな」「初の奪三振のはずだった」「なんてこった」「サンディエゴの方角までバットが振れているじゃないか」「馬鹿馬鹿しい判定だ」などと様々な反応を示していた。

　大谷は2番アラエスの4球目で161キロをマーク。その後160キロ前後の剛速球を連発したが、マチャドに中犠飛を打たれて1失点。降板後もDHとして出場を継続し、3回2死三塁の第2打席では相手先発シーズから左中間への適時二塁打。1-1の同点に持ち込み、自ら負け投手の可能性を打ち消した。