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完勝なのに「謝罪会見みたい」 那須川天心、KOならず会見で下げた頭 世界前哨戦で見たかった「一個先の景色」

大歓声の中、ビクトル・サンティリャンと対戦した那須川【写真:山口比佐夫】
大歓声の中、ビクトル・サンティリャンと対戦した那須川【写真:山口比佐夫】

求められるものの大きさ「那須川天心なので」

 格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)という華々しい実績を引っ提げて、2023年にボクシングに転向。メディア露出も多く、この日も四方八方から「天心ー頑張れー!」と大歓声を浴びた。本人も「那須川天心なので求められることは大きい」と期待の高さを理解している。「普通の7戦目だったら満足してよかったな、となるがそうもいかない」。完勝してなお、高い理想を追い求めた。

 那須川は会見で何度も「もっと見つめ直す」と繰り返した。「この2年ボクシングをやって、『こんなに好きになるのか』というのもあるし、ボクシングの奥深さに凄く今取り憑かれている」。夢中になっているからこそ、「凄く綺麗にやりすぎているというのもある」と自己分析。「ボクシングに対しての見方をちょっと変えないといけないのかな」と自分に言い聞かせるように口にした。

「自分を破壊するしかない。ロックな男になります」

 この日のメインイベントでは、WBC同級王者・中谷潤人がIBF同級王者・西田凌佑に6回TKO勝ちして統一王者に。WBO同級王者の武居由樹、WBA同級の休養王者・堤聖也らも会場で見守った。「本当に凄いところに足を踏み入れている。全てを懸けて、自分がどうなってもいいぐらいの気持ちを見せなきゃ勝てない」。強敵揃いのバンタム級を勝ち抜くために、さらなる飛躍を誓った。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)



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