「井上尚弥VSパヤノのような衝撃」 驚異の87秒KO…27歳日本人に騒然「教科書のようなワンツー」
8日に東京・有明コロシアムで行われたボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦で、日本同級王者の27歳・増田陸(帝拳)が衝撃の初回1分27秒KO勝ちを収めた。WBA世界同級11位のミシェル・バンケス(ベネズエラ)を左ストレートで沈めたが、視聴したボクシングファンからは世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がかつて魅せたKO劇と重ねる声もあがった。戦績は27歳の増田が8勝(8KO)1敗。34歳のバンケスが23勝(15KO)6敗。

増田陸が衝撃のKO
8日に東京・有明コロシアムで行われたボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦で、日本同級王者の27歳・増田陸(帝拳)が衝撃の初回1分27秒KO勝ちを収めた。WBA世界同級11位のミシェル・バンケス(ベネズエラ)を左ストレートで沈めたが、視聴したボクシングファンからは世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)がかつて魅せたKO劇と重ねる声もあがった。戦績は27歳の増田が8勝(8KO)1敗。34歳のバンケスが23勝(15KO)6敗。
あっという間に決着した。ジャブで距離を探り合う静かな立ち上がりだったが、増田のワンツーが炸裂。ジャブに続いて放った左ストレートがまともに着弾し、ダウンを奪った。一度は立ち上がったバンケスだったが、すぐにふらつきキャンバスに崩れ落ち、そのまま10カウントを聞いた。しばらく立ち上がることはできず、会場は騒然とした空気に包まれた。
わずか87秒という秒殺劇。X上のファンからは「井上がパヤノを倒したパンチに近いね」「井上パヤノ戦思い出すわ」などといった声も上がった。
井上はバンタム級で戦っていた2018年10月、ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)の1回戦で、フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)をわずか70秒でマットに沈めた。増田とは左右の違いこそあるが、ジャブから素早いストレートを繰り出してパヤノをぶっ倒したあのシーンを思い出したファンは少なくなかった。
「井上チャンピオンのパヤノ戦を思い起こさせる教科書のような綺麗なワンツー」「井上尚弥のパヤノ戦のよう…」「井上尚弥vsパヤノ戦のときのような衝撃」「モンスターのパヤノ戦を思い出す衝撃だわ」などと驚く投稿が相次いだ。
プロ9戦目となる増田は世界ランクでWBA7位、IBF8位、WBO8位、WBC11位と主要4団体全てで12位以内に入っている。デビュー4戦目で日本同級王座に挑戦するも、現WBA世界同級の休養王者・堤聖也(角海老宝石)にキャリア唯一の敗戦。2024年7月の6戦目で日本同級王座を獲得し、2度防衛を果たしている。
増田は試合後の会見で「世界で戦える準備はできている。いつでも挑戦したい。誰でもどこでもいつでも大丈夫です」と話し、「ベルトでいったらWBCのベルトがかっこいいなと思っている。昔から憧れていた。それも欲しいし、堤チャンピオンには一度負けているのでリベンジしたい気持ちはある」とも発言。盛り上がるバンタム級戦線で確かな存在感を示した。
(THE ANSWER編集部)