衝撃の87秒KO! 増田陸、体重超過の相手を左ストレートで粉砕「ドンピシャ」 場内騒然、中谷潤人戦の前座「興奮収まらない」
8日に東京・有明コロシアムで行われたボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦で、日本同級王者の増田陸(帝拳)が衝撃の初回1分27秒KO勝ちを収めた。前日計量で相手が100グラム超過したが、増田陣営が了承し、実現した一戦だった。

バンタム級ノンタイトル10回戦
8日に東京・有明コロシアムで行われたボクシングのバンタム級ノンタイトル10回戦で、日本同級王者の増田陸(帝拳)が衝撃の初回1分27秒KO勝ちを収めた。前日計量で相手が100グラム超過したが、増田陣営が了承し、実現した一戦だった。
WBA世界同級11位のミシェル・バンケス(ベネズエラ)との一戦。あっという間に決着した。ジャブで距離を探り合う静かな立ち上がりだったが、増田の左ストレートが炸裂。ダウンを奪った。一度は立ち上がったバンケスだったが、すぐにふらつきキャンバスに崩れ落ち、そのまま10カウントを聞いた。しばらく立ち上がることはできず、会場は騒然とした空気に包まれた。
増田はリングインタビューで「まだ興奮が収まらないが、最高な試合でした」とコメント。世界ランカーを相手に完勝し「世界に向けて練習しているが、今日の結果をもって、いつでも世界に挑戦できる準備は整ったなと思います」と手応えを口にした。決着をつけた左ストレートについては「ドンピシャで当たったので、とても手応えがあった」と表現した。
プロ9戦目となる増田は世界ランクでWBA7位、IBF8位、WBO8位、WBC11位と主要4団体全てで12位以内に入っている。デビュー4戦目で日本同級王座に挑戦するも、現WBA世界同級の休養王者・堤聖也(角海老宝石)にキャリア唯一の敗戦。2024年7月の6戦目で日本同級王座を獲得し、2度防衛を果たしている。
「バンタム級は凄く盛り上がっている。自分の存在をアピールできてうれしく思う」とコメント。この日は堤、WBO世界同級王者・武居由樹(大橋)の2人がリングサイドから見つめたが、「自分もそっち側に座って試合を見たいと思います」「必ず世界チャンピオンになります」と誓った。
戦績は27歳の増田が8勝(8KO)1敗。34歳のバンケスが23勝(15KO)6敗となった。この日はメインイベントでWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)とIBF同級王者・西田凌佑(六島)の王座統一戦が行われる。WBC同級1位・那須川天心(帝拳)も世界前哨戦で、WBA同級6位ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)と同級ノンタイトル10回戦で激突する。
(THE ANSWER編集部)